Sのプロジェクト

2019年12月25日
4畳半・「漆の席」

 

十数年前に4畳半大の茶席の模型を4体作りました。

席には2畳の水屋が付属していて実物大にすれば実際に茶席の機能を果たすことができます。

夫々の仕上は紙、漆、土壁風、木地で、本体は木製建具です。

この茶席は組み立て解体が容易で、宅配便で送ることができる構造になっています。

来年は実物を作り、各所で使える準備をしたいと考えています。

 

現在進行形の「三島御寮」造営計画の中核をなす基本形は「4畳半」です。
何故かというと、4畳半を4つ集めると18畳になります。
室町時代に18畳の間を4つで囲い、そこで茶礼をしたといいますが、その囲いが茶席4畳半の原型になったものです。

18畳(3間×3間)は日本間の原型として能舞台や蹴鞠、地鎮祭などの空間を区切る、日本人の空間となっていますが、これは木造建築における最も大きな空間といえます。つまり、これ以上大きくなると材料を含め、造営が大変になるということになります。
やがて、茶室が4畳半を基準として3畳や2畳、そして台目畳や中板、半板などを発明して今日に至っています。

私は縁ある人に茶室を拝見する際は、4畳半を基準にしてどの様な席なのか見てみるといい、と伝えています。

また今更のように京畳を発明し、4畳半を基準とし、幾多の茶室を造り出した先人に敬服しています。
そして、この空間に日本の文化が凝縮していることを感じます。
そしてまた、自分が日本の文化圏で生活し、日本人でいることも・・・。

 

さて、この茶席を作ってくれる若き木製建具職人はどこにいるかな、と。

 

写真:4畳半台目向切風炉先床「漆の席」(それにしても巨大な茶碗だなぁ)

 

 


2019年12月25日