新之介文庫だより

2022年2月28日
近詠・句歌都々逸83

 

〽︎ 主と会えない コロナの所為で 三筋の糸も 音を上げる

 

 

〽︎ コロナコロナと コロナが憎い 絶えたお座敷 夜半の月

 

 

〽︎ 熱海湯の街 色香も消えた 主に見せたや 玉の肌

 

 

〽︎ 主と歩いた 熱海の海に 今日もカモメが 波の上

 

 

「逢いたいって…」
〽︎ 月に願いを 懸けてはみたが 雲に隠れて 沙汰もなし

 

 

〽︎ オリンピックか 利権の会か バッハの銅像 なんじゃコレ!?

 

 

〽︎ 金銀銅って どうでもいいの 金(かね)になるかの 岐れ道

 

 

〽︎ ワクチンプーチン シーチンピンと 皆んなチンチン 謎だらけ

 

 

〽︎ ゴロツキプーチン 狐のお目々 プーはオナラか チンは何

 

 

〽︎ 西の方には 浄土があると その先ゃ地獄の ウクライナ

 

 

〽︎ 巣篭もり生活 いつまで続く カビも生えるし根も生える

 

 

〽︎ 主に会いたや あのお座敷で 炬燵布団に 三味の粋

 

 

〽︎ チンで美味しい ご飯もできる チンでできない 夜もある

 

 

アタシと同じネ
〽︎ 白い化粧の あの富士山も 主(太陽)が出てくりゃ 紅くなる

 

 

〽︎ ワクチン三度目 ワクワクしてる 主と一緒で ワクチンチン

 

 

〽︎ 憲法9条 変えなきゃならぬ 我が身護るは 我が身だけ

 

 

〽︎ ボケが来たかも 八十近い 色と金なら 未だ五十

 

 

〽︎ チホウチホウって 可笑しじゃないか 都会に住んでて 何故…地方?

 

 

〽︎ 久し振りだわ 都々逸唄う 主はオコタで スマホ病

 

 

昔はネ…
〽︎ 男は度胸で 女は愛嬌って 今はオネエか ジェンダーか

 

 

 

 

2022年2月28日

2021年12月11日
今年もわずかね。

「兵ちゃんお久しぶりね。お変わりなかった?」
「姐さんご無沙汰でした」
「コロナが少し収まったから、何処かへお出かけだったの?」
「温泉のある地球の楽園・箱根へちょっと…」
「まあ、いいこと。温泉に芸者でしょう。アタシも行きたかったわ」
「タマもニャーン」

「兵ちゃん、今、椿がいっぱい咲いてるので、どう椿の都々逸でも」
「磯千代姐さんから宜しく」
「じゃ、…ん」

〽 色がついてる椿が憎い 私ゃ艶なし白椿

 

「うーん、わかるなあ。姐さん、無いものねだりだね」
「だって白って色気がないでしょ」
「いや、ボクは白に色を感じるね。それも高貴な色気をね」
「アタシみたいなの?これから誰かさんに染められるって…」

「じゃボクが姐さんのお返しで、…ん」

〽 白無垢椿が私は憎い 色が邪魔する紅椿

 

「色が邪魔するってのは、もう変化なしってことね」
「そうだね、だけどどちらも綺麗だね」
「日本人って椿にまつわるエピソードが多いわね」
「殆んどが切ない恋の物語だな」

「兵ちゃん、つい最近アタシのお友達の娘が電撃結婚よ」
「ほう、できちゃったとか?」
「違うのよ、もうじき婚約って時に違う人と一緒になったみたい」
「まあ、男女にはよくあることだなぁ、じゃ、…ん」

〽 ボクというのがいるはずなのに アッというまにウエディング

 

「それが縁というものね。その点,芸者は身持ちがかたいわよ」
「姐さんかたかったのか?」

「姐さんは色気だけではナビかない方だと思うよ」
「そうよ、アタシはこう見えても男を見る眼があったわ」
「姐さんはボク好みだな。こんなのは、…ん」

君となら・・・」
 〽 所帯持とうと思っていたが 恋の関所で雨宿り

 

「兵ちゃん意味深で素敵な都々逸ね。何か深いわけでもあるような…」
「何時も恋には関所があるね。それで燃えるんだけれど」
「アタシにゃ関所はないわ。どう?雨宿りしてみます?」
「金が目当てニャーン。歳もとってるし」
「このタマヤロ!恋に歳など関係ないんだよ!お前にゃあるけどね」

主となら・・・」
 〽 夢の中でも逢いたいけれど 逢えば別れが追いかける

 

「いいなぁ。色恋は暗い夜道と同じで闇のなかで手探りだな」
「若いころ明日はあるのかって泣いたこともあったわ」
「古典にあるね」

「『去年の今夜は知らない同士今年の今夜は家の人』ってね」

「新型コロナじゃないけど、人間明日のことは分からないたとえだな」

「大晦日の除夜の鐘を聴く時の幸せ都々逸ね。粋な唄ねぇ」

「ジャジャジャーン!」
「タマ、お前何て格好ででてくるの。まさかお前まで」
「よし、タマの心境で、…ん」

〽 過去は言うまい明日に生きる 生きるあなたの傍にいる

 

「きれいなセリフね。兵ちゃんアタシを誘惑してみない?」

「もうひとつ、…ん」

〽 みんな誰かを愛しているの 思い思いの恋の路

 

「本当にそうね。生きてるって誰かを愛しているってことね」

「姐さん久し振りだから歩こうか」
「嬉しいわ。アタシ兵ちゃんと歩くのが一番好き!」
「リハビリにいいニャーン」
「このタマヤロ−!!」
「深川一の芸者はまだ現役だ…ニャーンってか」

「雪が舞いそうな夜だな…」

 

2021年12月11日

2021年8月1日
近詠・句歌都々逸82

 

追憶の 禅寺の庭 蝉時雨

 

 

恐ろしい 静けさ炎暑 ただ独り

 

 

波静か 土石流に 散るか命

 

 

今ココを生きるメダカや我もまた

 

 

設計に 立ち尽すかと 夏木立

 

 

 〽︎故郷恋しや 父母兄妹も 想い想いて 六十年

 

 

〽︎家を出てから 早六十年 先のことなど ケセラセラ

 

 

〽︎コロナチックな アナタに惚れて 感染ったアタシは 命懸け

 

 

〽︎コロナワクチン 不気味で怖い 主の注射の 気持ち良さ

 

 

君知るや 箱根強羅の 青モミジ 爽やかなりや 神の住む郷

 

 

今ココを 何事もあれ 只生きる 蝉も命は 風に任すと

 

 

帰りなん いざ帰りなん あの頃の 青雲の夏 白波の浜

 

 

〽︎フリンフリンと 騒ぐじゃないよ 丸を付ければ 味が良い

 

 

〽︎男女平等って 言ってるけれど 世は公平が 美しい

 

 

〽︎花の世は 共に補い 分け隔てなく 花のようなる 人ばかり

 

 

〽︎ブチ切れジジイ に不機嫌ババア 共に認知だ 淡い仲

 

 

イライラと 今夏コロナ禍 歳の所為か

 

 

古里の 海に告げくる 凪の宵

 

 

夕暮の 海を横切る 蝶のあり

 

 

何時迄も 囁く母や 寄せる波

 

 

 

2021年8月1日

2021年7月1日
近詠・句歌都々逸82-1

 

今ココを 生きるメダカや 我もまた

 

 

設計に 立ち尽すかと 夏木立

 

 

〽︎君は元カノ 不思議なさだめ 巡り巡って 元の鞘

 

 

〽︎色で身を売る スイカでさえも 中にゃ苦労の 種がある

 

 

 

2021年7月1日

2021年2月14日
近詠・句歌都々逸81

 

〽︎食っちゃ寝食っちゃ寝 カッポレカッポレ コロナ太りの トド仲間

 

 

〽︎開催止めぬか 利権の五輪 金にならなきゃ バカを見る

 

 

〽︎失言会長老害非難 「だけどネ」ん、八十過ぎたら仏さま

 

 

〽︎年寄りは・・・道を譲って後ろに回る 人を遺すを上とする

 

 

〽︎アタシゃ年寄りブチ切れババァ 「で、何か文句あるの!」「ないけどネ」
 ん、切れてあの世へ早く往け

 

 

ワクチンを 待つも不安の 寒桜

 

 

大和なる 我が庵の隅 春の蘭

 

 

一日中 何んにもせずに 雲の跡

 

 

まんじりと 朝まで光 霜柱

 

 

父親の 歳を生きたり 黒メダカ

 

 

感慨は 潜み寄せ来る 波の音

 

 

立つ春に 命預ける 富士の雪

 

 

設計も 今ひとつかと 白椿

 

 

ゴロゴロと 何もせぬ日に 餅を食う

 

 

道聞けど 後先もなし 春の川

 

 

友や逝く あの日に還る 枯野かな

 

 

朝焼の 不二に雪なし 梅の花

 

 

忙しや 妄想放下 蘩蔞摘む

 

 

巣篭もりも 削れぬ茶杓 昼行燈

 

 

ぼんやりと 虚ろ心や 黒椿

 

 

写真:熱海・「瑞雲郷」梅園

 

2021年2月14日

2021年1月22日
近詠・句歌都々逸80

 

道端の 水仙に問う 相思かな

 

 

轟音の 滝に昇龍 不二の嶺

 

 

藪椿 消えぬ想いを 手折り挿す

 

 

散水や 春待つ苔の 色若し

 

 

人や逝く コロナ禍故の 空送り

 

 

コロナ禍や 失せる気力にも 芽吹く枝

 

 

騰々と 大路を走る 春の宵

 

 

蓬莱山 我が胸に在り 彼の世まで

 

 

デザイン 蒼龍窟 空駆ける

 

 

暖をとる ビール牛タン 紅い月

 

 

 又も春 遠い先祖に 掌を合わす

 

 

飲食に 命預ける 睦月中

 

 

星降れば 幼き昔 母の笑み

 

 

只待つは 天地往来 春の風

 

 

懐かしや 昔の女(ひと)の 短メール

 

 

春蘭も 動くが如し 春燃ゆる

 

 

設計も 今ひとつかと 寒い月

 

 

禅僧と 食の問答 餅を食う

 

 

茶を喫まん コロナを寄せぬ おまじない

 

 

語らえば D X か 春の縁

 

 

2021年1月22日

2021年1月7日
近詠・句歌都々逸79

 

発出す 非常事態 初詣

 

 

〽会えぬと言われりゃ会ってもみたい 思い届かぬ宮参り

 

 

幾つかの 設計コロナ禍 蔓延中

 

 

〽コロナなんぞは怖くなないが コロナに見える山の神

 

 

〽言ったはずだぞ巣籠りメタボ「この太オバン!」ん、ポテトチップス止められぬ

 

 

〽言ったはずだわ巣籠りメタボ「この太オヤジ!」ん、ビールラーメン餅三個

 

 

君偲ぶ 初陽に光る 富士山の 淡雪けぶる 峰の辺りに

 

 

餅を食い 故郷の囲炉裏 父と母

 

 

春を待つ 我が志 雲は飛ぶ

 

 

お飾りを はずして今年の 夢想う

 

 

風強し 空は蒼し 松の内

 

 

「だだ今」を 見つめ尽くして 不二の峰

 

 

 設計に 思い焦がれて 啼くカラス

 

 

真夜中に 紅き満月 凍る星

 

 

忘れ得ぬ 銀座の柳 小雪舞う

 

 

篆刻を 賀状に押して 春を待つ

 

 

父母に 香花とお節の ご挨拶

 

 

コロナ禍や 会えぬ人にも 初日の出

 

 

新玉の 年の初めの 富士の嶺に 君健やかで あれと祈りぬ

 

 

忙しや 師走ドカ雪 コロナ禍中

 

 

我伝う 伝統の技 世界遺産

 

 

 

 

 

 

 

篆刻「春来たりて花開く」
陶製 5.5×5.4×高5.4㎝
1990年 作

 

 

 

 

2021年1月7日

2020年12月23日
近詠・句歌都々逸78

 

〽︎ 主はリストラ無職で痩せる アタシァコロナで激太り

 

 

〽︎ 二人巣ごもりすることひとつ 数が多くてこける頬

 

 

〽︎ パンデミック怖いじゃないか だからベットでクラスター

 

 

〽︎ アタシ触らずスマホを弄る 指の速さがいやらしい

 

 

〽︎ 好きな口づけコロナでできぬ せめてマスクで鼻ツンツン

 

 

〽︎ 北陸ドカ雪全てが埋まる 山河・道・家・心まで

 

 

〽︎ 思い出してる昔の彼を 進んだ認知で人違い

 

 

〽︎ 後期高齢好機じゃないか 出来るひとつを真心で

 

 

〽︎ 認知機能は劣ってきたが 生殖行為は最高潮

 

 

〽︎ 歳はとっても何くそ負けぬ(だってさ・・) かけ声ばかりの好例者

 

 

〽︎ あっと言う間に七十五歳 後は野となる山となる

 

 

〽︎  悟り開らけぬ解脱もできぬ 人生航路はケセラセラ

 

 

〽︎ 年末年始は嬉しじゃないか(アタシって?) 自閉巣籠り変態症

 

 

〽︎ コロナ変異だ!どうするアナタ オレは変態変異なし

 

 

〽︎ 老々介護はできぬといって 早く往けよとジジとババ

 

 

〽︎ 道を歩けば年寄りばかり ニッと笑って腰伸ばす

 

 

〽︎ 生めよ増やせよ子は世の宝 分かっちゃいるけどサシスセソ

 

 

〽︎ トランプキンペープーチンガースー ムンムンバイデン新ゲーム?

 

 

〽︎ 権力欲なら哀れな末路 アナタの性欲断末魔

 

 

〽︎ お前認知か?アンタはウンチ? ほど良い仲の年の暮れ

 

 

写真:「良寛戒語」自書

 

2020年12月23日

2020年9月7日
近詠・句歌都々逸77

 

九十九 コロナの夏に 逝くや叔母

 

 

名句遺し 叔母は炎暑に 旅立ちぬ

 

 

麗しき 叔母や薨る 北の夏

 

 

あの世にて 姉妹揃いの 浴衣かな

 

 

往く夏や 母に宜しゅう 色気叔母

 

 

『於八於五』の 句集に添える 酔芙蓉

 

 

母に似る 叔母九十九 彼の岸へ

 

 

掌を合わす 麗し叔母や イワシ雲

 

 

何時かまた 会い見る日まで 曼珠沙華

 

 

月見ては 母を恋しと 虫は鳴く

 

 

〽︎首相辞めたしアタシも辞める 過食、偏食、保存食

 

 

〽︎ダークホースが首相になれる ホンニ日本は粋な国

 

 

〽︎在宅勤務じゃ気持ちが萎える 独り遊びのいじり過ぎ

 

 

〽︎恋は炎だ燃えては消える アタシゃ埋み火未だ燃える

 

 

〽︎巣籠もり激太ポッコリお腹 ポテトチップに生ビール

 

 

〽︎キシダイシバは伸び代がなく スガは大化け名を残す

 

 

〽︎エダノフクヤマアズミにレンホー 野暮なお仲間暇つぶし

 

 

〽︎コロナワクチン作っておくれ 助かりゃ皆んなでウンコチンチン

 

 

〽︎主と行きたやローマとパリへ 早く行かなきゃあの世往き

 

 

〽︎主と逢えたらマスクを外し 濃厚接触コロナキッス

 

 

 

 

2020年9月7日

2020年8月10日
近詠・句歌都々逸76

 

〽︎先祖供養だ焼肉ビール 黒ニンニクにハンバーグ 

 

 

〽︎今も青春真っ只中よ、つーに、なのに後期高齢者  

 

 

〽︎恋と若さはお金で買えぬ 買えるは補聴器紙オムツ 

 

 

〽︎多分ね・・・ 南沙諸島で米中ガツン!アタシゃアナタとまたガツン

 

 

〽︎ファーウエー排除で5Gは崩れ 主はオジイで総崩れ 

 

 

〽︎ドンチャン騒ぎで喜ぶコロナ 騒がず静かな盆休み 

 

 

〽︎唾液交換性風俗も 我慢するのよ七十五  

 

 

〽︎コロナチックだマスクで勝負 したいできないデープキス 

 

 

〽︎キスを交わした思い出の路(今じゃネ・・・)失禁パンツに車椅子  

 

 

〽︎今日も増えてる強いぞコロナ  キンは最強キンの玉  

 

 

〽︎トランプ劣勢バイデン勝てる「だけどね」 恋と同じで先は闇  

 

 

〽︎隣国は 経済破綻の足音響く(アタシね)主の足音直ぐ分かる 

 

 

〽︎ムラムラしたから手を出したって?  出した途端に地獄行き 

 

 

〽︎︎SNSなら気軽に叩く ノーテンファイラーの暇つぶし

 

  

〽︎野党ガンバレもう一息だ 有象無象の盂蘭盆 

 

 

〽︎先祖偲んで線香立てて ワシも近々そちら行き

 

  

〽︎親の歳まで生きたぞ我は 後は余慶のランデブー  

 

 

〽︎恋は消えても思いは残る 貸したお金の恨めしさ  

 

 

〽︎︎テレワークってやってはみたが 生でないのが玉に傷 

 

 

〽︎生がいいわよ断然生ね ビールに生キスあれも生

 

 

 

 

2020年8月10日