Sのプロジェクト

2013年12月13日
照明計画

広報の石川です。

今回はSのプロジェクトの「照明計画」をご紹介します。
 

Sのプロジェクトでは、照明メーカー「株式会社YAMAGIWA」の精鋭メンバーの皆様とプランニングを行っています。
月に一度の定例会議では、茶事や茶室の伝統を紐解いたり、次世代の照明技術について意見交換したり…。
Sのプロジェクトが求める照明の在り方を、少しずつの手探りですが、明らかにしていこうと議論を重ねています。

太田代表が以前に手がけた「禅のあかり」も、YAMAGIWAさんとの共同開発によるものでした。
その開発の際は常に試行錯誤、実践と検証の繰り返しであったと伺っています。
時には禅寺で座禅を組みながら。茶会へ幾度も参加をしながら。
 

平面図光イメージ器具あり.jpg照明が使われる空間、そしてその場で交わされる行為や思考に、いちど自らをどっぷりと浸らせてみる…。
そこで初めて、どんな照明を設計するべきかが見えてくると。
そんな設計思想とプロセスを、今回も継承することになります。  

Sのプロジェクトでは、それぞれの空間の様式やそこで行われる行為は、 すでに太田代表の頭の中では構想されているようです。
その中にはおそらく、照明計画の構想もある範疇で含まれているのでしょう。 
 

しかし、さらにそこへYAMAGIWAさんの先進的な発想力や技術力が加わりコラボレーションしたとき、何が起こるでしょうか。
現代には、有機EL、LED、最近では3Dプリンターなど、 私たちの暮らしを大きく変容させる可能性を持った新しい技術が世界中で生まれ続けています。
こうした革新的なテクノロジーと、日本人が培ってきた独自の思想や価値観が融合させたとき、 日本が世界に誇るまったく新しい照明や空間が生まれるーーー
そんな可能性を感じずにはいられません。
太田代表が楽しみにしてやまないのも、まさにその部分なのでしょう。  

進捗はまた、追ってご報告します。

「日本のあかり」というと、まず思い浮かべるのは和ろうそく。
あの独特のゆらぎ、ろうの香り、ときおり激しく燃える音…
世界には、「妖しさ」もまた重要なのではないでしょうか。
蛍光灯の真っ白なあかりに、私たちは慣れすぎてしまってはいないでしょうか。

 


2013年12月13日