Sのプロジェクト
2013年6月19日
お薬師さま-2
佐々木です。
太田代表にお願いして、配置計画の基になったお薬師さまのスケッチを見せて頂きました。
よくみると立っていますが、ほんとうにそのお姿のようです。
寺院の七堂伽藍配置は人体図になっていることは知っていましたが、
ここはお薬師さまです。
仏様についての説明によると、
有名な釈迦如来、大日如来、阿弥陀如来と薬師如来を四如来というそうです。
その如来像は釈迦の姿を原型にしているので本来手に持ち物は持っていないそうです。
ですが、薬師如来だけは例外。
衆生の病気を癒したり、無明を治す妙薬を調合するため、薬師如来はその左手に薬を入れる薬壺を持っているとのこと。
なので、壺を持つ如来を見たらそれは薬師如来。
また、すべてではありませんが、中には七仏薬師と称する後背(俗にいうところの後光)の中に7体ほどの複数如来像が配置されているものもあり、
加えて、釈迦如来に釈迦三尊像があるように、薬師如来にも脇侍を従えた三尊像があります。
この時の薬師如来の両脇に持するのは日光菩薩と月光菩薩。
これは、昼夜を問わず薬師如来が病に苦しむ人々を発見できるようにという所以なのだそうです。
建築家はSのプロジェクトで、お薬師さまのお姿を構想したのはどのような理由だったのか。
病が平癒する願いがこの構想に秘められているのか、興味がわくところです。
その内に詳しく伺ってみます。
(図 配置計画図-1 2013・1・15太田新之介作図)
2013年6月19日