新之介文庫だより

2010年9月7日
随想『水晶殿』に寄せて③

CIMG9952.JPG文庫の佐々木です。
随想『水晶殿』
先日、水晶殿に於いて、
ご来光に奉げる演奏をしたKNOB(ノブ)さんより
メッセージが届きましたのでご紹介いたします。
   
 長文のため 略させていただきました。
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  『水晶殿』によせて      KNOB
 
『水晶殿』を拝読し心に残ったひとつひとつのことがまるで、パズルがそれぞれの位置にはまっていくように、自分の中で繋がり収まりました。
人間・太田新之介さんが、その様々な人生経験の中で、水晶殿に感じておられたことが魂で、細胞で理解できたような気がしています。
『水晶殿』という200余ページの本の中にある世界は 新之介さんという魂、身体を通して、まっすぐなまなざしの元に紡ぎだされた美しい旋律でした。
演劇のような展開がありました。
諸々の説明を織り交ぜながら、その中で輝く言葉の美しさ、音楽のようなリズムは、後半にむけて一気に加速し、
    ~ひとはなぜ 美しさを求めるのか~
その答えをそっと、こちらの心に届けてくださったような気がしています。
建築家だからこその知り得たこと、また生死をさまよわれ、その後、出会われたご縁により、精進研磨されてこられ、また茶の湯、能楽を通し、そこから磨き高められてこられた美意識には、心より感銘を受けました。
『水晶殿』を読ませて頂いた中で、個人的に響いた言葉がありました。
~太陽は地球上の凡てを育成し凡てを劣化させていくという、実に神秘的な存在である~
これこそ、自然の大いなる力の本質であり、神様の御働きとして、和御魂と荒御魂その両方を、大切に敬い祈り、お祀りしてきた日本人の精神性が集約されているような気がしています。
HP-1097-1.jpgそして、新之介さんが水晶殿と生き生きと対話し、その場に宿る造営主の願い祈り、魂の響きを感じ表現され、岡田茂吉氏という人物を知らなかった僕にまで、その人物の素晴しさを伝えてくださりました。
水晶殿の立つ場所、円と方の融合、黄金比(西洋)と白銀比(日本)の融合、地球を見渡すように東西に大きく開かれた景観、、、水晶殿という建物に託された想いは、日本という場所が、ひょっとすると世界の宗教、文化、気候風土、、、すべてが凝縮し、地形だけではなく日本は世界の雛形であるのだということなのかもしれないと感じてなりませんでした。
日本は長い歴史の中で絶えず争いがあり、人種差別もあり、そして、世界で初めて核爆弾という恐ろしい兵器が落とされ、終戦となりました、、、
『水晶殿』の中にこんな言葉がありました。
   ~美しさとは人間の獣性が瞬時に解放される刹那である~
日本という国の先人達から今に伝わる、美しい文化、精神、芸術をさらに深い眼差しで見つめ、精進し魂の筋肉を鍛え、真の日本人として生きてゆくことこそが、真の国際人となることに繋がることであり、この今に日本人として生まれ生かされている使命であると同時に、地球人として宇宙人としての未来の在り方であるように感じます。
もし、日本が世界の雛形であるのならば、、、日本人が再び~美しさ~に目覚め、人間の持つ獣性が解放されていくならば、それぞれの心に平和が平安な世界が生まれ真の平和な日本が現実に現れてくるのかもしれません。
その時に世界は、地球は新たなる次元に移行していけるかもしれません。
『水晶殿』を読ませていただき、水晶殿というUFOのような乗り物に乗り、心は平和なる未来へと導かれていきました。
素晴しい響きをありがとうございました。
心より感謝申し上げます。
  合掌     平成二十二年九月五日
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 KNOBさんの美しい感想文に感銘を受けました。
   やはり、アーチストはひとの見えないところで感じあえるもの、、、、
   先日の、KNOBさんの神々しい音が蘇りました。
   21,22日には伊豆の修善寺の能舞台で演奏会とのこと。
       これからの活躍が楽しみです。
 (写真 水晶殿から伊豆大島を観るKNOBさん 水晶殿アプローチの不思議なズイドウの中での奉納演奏) 
KNOBさんのライブ情報
http://www.knob-knob.com/raibujyohou.htm


2010年9月7日