新之介文庫だより

2010年8月30日
随想「水晶殿」に寄せて②

文庫の佐々木です。
6月1日発行の随想「水晶殿」
 発行以来、多くの方よりメッセージを頂いておりますが、
 ご紹介したいと思います。
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HP-10830.jpg熱海市 小川様よりのメッセージ
(長文のため抜粋・中略・後略させて頂きました)
―「水晶殿」この本の中で、私が興味をひかれたのは、第二章の5枚のプレートの話でした。
 私は、大学時代、4年生の時に卒業設計を選ばず、卒業研究・論文を選択し「建築物に影響を与える地震」の研究をしました。
 そのため、プレートテクトニクス理論について、ある程度知っていたので、興味深いものがありました。
また、「水晶殿の平面形状が「天円地方」ということについては、特に興味深いものがありました。
 
 以前から私は、円と方形を合わせたような形については、古墳の前方後円墳などの形、円と方形という相対する形、つまり、いづのめ形をしていると思っていたからです。
 
 そして、更に興味深かったことは、中国の創世神話「三帝五皇」に登場する伏義と女媧の話でした。
 また「三・六・九の聖なる数列」については、水晶殿ホールの半径が36尺であることは、ミロク、弥勒を数字で表すと36または369であり、造営主はその数字を使われたものであることが推察されます。
 
「建築とは何か」では、「建築とは波動体である。その波動エネルギーによって生命は絶えず影響を受けている」と結論づけていますが、このことについて、造営主の言葉の、「まず、地上天国(聖地)のひな型をつくり、漸次、その型が世界大に広がっていく」という方法論と共通するものがあると思います。
 
私は大学で地震についての研究をしていましたが、その方法は、地震波をスペクトルに分解して解析する(フーリエスペクトル解析)というものでした。
それは、虹が、光の屈折により波長の異なる7色のスペクトルに分かれるように、どんな複雑な波形の波動も規則正しい波形(正弦波)に分解し、波動の特性(本質)分かりやすく分析しやすいというものです。
 すべての物質は、波動を持ち、その波動は異なる波長の波動が、いづのめ的に結びあっている、と思います。
 
 私は、今唯一確信をもって言えることは、太田先生も水晶殿というシンプルで小さな一建築について、長い間、いろいろなことを考えて来たと思います。
 
 こんなにもいろいろなことを考え、思わされる「水晶殿」は、私も、それだけでも、奥の深い、素晴らしい建築と言えると思います―
(この感想を書いた日の午後、水晶殿から虹が観えました…)
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またKNOBさんも「水晶殿」のことについて、
ご自身のブログに書かれています。
お訪ね下さい。
http://www.knob-knob.com/hibi.htm
   2010年9月8日付 「美しさ」です。
この後も、皆様よりお寄せ頂きました、メッセージを紹介したいと
 思っております。
皆様からのご感想などお待ちしております。
ご感想のお寄せ頂く先は、
新之介文庫 佐々木広志 mellchan123@ybb.ne.jp まで
どうぞ宜しく。


2010年8月30日