新之介文庫だより

2019年11月29日
近詠・句歌都々逸57

 

この先は 道なきカオス 荒野かな

 

楽しみは 紅葉に染まる 直心

 

その日から 行く謎の道 霜の道

 

語り合えば 嬉し夕餉の 笑み五つ

 

流石なりアンパンマンの絵を褒める JKの描くアレンジの妙

 

獅子王の 白きを染める 紅葉かな

 

露地行けば 飛石に霜 無限境

 

〽︎君は笑うが オイラは泣ける すれ違ってる もう十年

 

〽︎お前百まで ワシャ九十九まで「ってね 」 ん、 言ってる先から アラー痴呆

 

〽︎都会に住んでて 可笑しいじゃないか アナタ痴呆(地方)って 何んで言う

 

〽︎笑う門には 福なぞ来ない、って 笑ってばかりの 厄の神

 

〽︎君に恋して 三年経つが 何もできずに  失キン症

 

〽︎色気見せては 気をひく君は 近づきゃ逃げる 浜千鳥

 

暖かな ミカンの色香 君の如

 

柿食えど 鐘も聴こえぬ 雨嵐

 

設計に 何も頼らぬ 風の吹く

 

北風に 暮れ待つ星か 我ひとり

 

〽︎「世話になったな」って一言告げて 渡る彼岸に倖やあれ

 

災難は逢うまで知らぬ我が身かな テレビに映る人や哀れな

 

台風よそっと過ぎ去れ日の本を 吹くな揺らすな寄るな流すな

 

 

 


2019年11月29日