新之介文庫だより
2019年9月16日
句歌都々逸全集『緑の洞』(一)
太田新之介の都々逸、間もなく発刊いたします。
新之介文庫のかわしまです。
朝夕の空気がひんやりと、上着の袖が肌に心地よく感じる今日このごろ。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
かねてより温めておりました、「太田新之介の句歌都々逸全集『緑の洞』第一巻」。
まもなく皆様のお手元にお届けする算段が整ってまいりました。
都々逸とは江戸時代末期ごろ生まれた「七・七・七・五」の二十六音の音数律によって構成される唄をさし、芸者が三味線を爪弾きながら歌うものとしても知られています。
唄われた場所柄、男女の色恋や世の中への皮肉を題材にしたものが多く唄われて参りました。
新之介文庫だよりでも、近詠の中でご紹介しておりますこの都々逸。
和歌や俳句とは異なるその面白さは、リズムに乗せて唄うことで深まってまいります。
太田新之介の句歌都々逸全集 『緑の洞』都々逸 第一巻。
シリーズの表紙には著者の下に集まったさまざまな裂地をあしらい、お出かけの鞄にひょいと忍ばせやすいようコンパクトなサイズに仕上げました。
是非お手に取って「七・七・七・五」の音律を味わっていただけたら幸いです。
新之介文庫
かわしまのぶえ
2019年9月16日