新之介文庫だより

2014年8月15日
『茶杓秘話』(ちゃしゃくひわ)

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残暑お見舞い申し上げます。

新之介文庫の佐々木です。

お蔭様で『伊勢神宮』は各方面からご購読いただいています。

頂いた感想文も順次掲載させて頂きますが、今回は次回出版予定のお知らせです。

現在原稿が出来上がりつつあるのが『茶杓秘話』と『風刺花伝』(全3巻)の計4冊の予定です。

太田新之介は常に3冊分の原稿を同時進行で書いていまして、旺盛な執筆活動という他はありません。

勿論、仕事と同時進行のようなので、私も驚きの連続です。

(どこから湧いてくるのか・・・)

これから20冊以上の出版予定です。

今年中に脱稿する予定の『茶杓秘話』について少しご紹介します。

原稿には次のような紹介文が書かれています。

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   『茶杓秘話』        太田新之介    

  サブタイトル    その時、私は茶杓をけずる。

 

茶杓の一本一本には、折々の茶事・茶会への濃密な物語があり、

その発露が茶道具としての茶杓と化している。

茶杓はそれぞれに銘が付き、その銘に託されたいきさつがある。

著者がどのような時に茶杓をけずり、どのような思いの中にいたのか。

本書は、著者が折々に茶杓に託した想いと、茶杓を友とする秘めた物語を綴る。

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そして著者は「まえがき」に、(抜粋)

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 茶会で道具の第一は「床掛物」と利休は言った。これに、この約束に異論をはさむ余地はないが、しかし秘かにではあるが、私は異論をとなえるものだ。私の道具の第一は「茶杓」だと。茶事中の茶杓ほど、一会を語るものはない。

成るほど床掛物は茶事の精神の柱である。禅僧、茶匠の書が掛かれば、亭主の意図する茶事が構成できるのは必定だ。だがこの日の茶事のために削った茶杓には、自分の秘めたストリーが濃厚に漂う。その一会でしか伝えることのできない想いが詰まっている。

 茶杓を削る面白さを知ってから私の茶事は変わった。現在まで百数十回、茶事ほど面白いものはない、と思うようになった。茶杓はただの道具にととまらず、客と一会を語る時の、最も頼りになる伴侶だと思っている。―

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著者が今までに削った茶杓は五百本以上とのこと。

その中から茶事に用いるために作った六十本を紹介し、馥郁たる香りを放つ茶の湯の「茶事」の記憶をとどめています。

美しい日本のすがたがこの本の中に展開されていると思います。

写真撮影は堀田晃子さんが担当されています。

またお知らせします。


2014年8月15日