日本のすがた・かたち

2014年11月21日
木による国起こし

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夢の自動車といわれた水素自動車が発売されました。

トヨタの新型燃料電池自動車「MIRAI」には興味があります。

燃料となる水素をどのように作るかということです。

 

化石燃料から水素を作る方法では二酸化炭素が発生することが課題になっていました。

これを解決するために焼却炉メーカーが乗り出したのは、建築廃材などの木材を使った水素の製造装置の開発です。

木材はそのほとんどが炭素と酸素、水素でできているため、その特性を活かし水素を取り出そうとしているのです。

メーカーでは、6年後のオリンピック、パラリンピックのころには、クリーンエネルギーの水素を供給する設備で貢献できるとしています。

 

山林に覆われた日本の国土。その資源は伐って使い、植えて育て、また使う。この繰り返しをして行くことで無限の資源を確保して行けそうです。

鉄より優れているナノセルロースによる材料開発が進んでいます。

北海道下川町の木材利用発電も本格的に稼動し、全国に木材利用の活動が広がっています。

 

衆議院が解散し、来月に総選挙が行われますが、「地方創生」は中身が見えていません。

日本が経済的に発展出来るのは製造業が伸びること以外にない、と経済学者はいいますが、過去の歴史を見ながら、これから少子高齢化の世の中になることを考えると、世界と競合を続け、経済を発展させて行くことは難しくなるかもしれません。

ではどのようにして行ったらいいのでしょうか。 

これからは、世界としのぎを削り競争して行くことはつづけますが、そうしながら自国の特質を活かし、伝統的な暮らしと慣習の優れたところを目指して行くという、「伝統と最先端」、「不易流行」の考え方が良いと思います。

 

伝統は文化、最先端は技術と競合です。

不易は変わらないもの、流行は変わるもの。要はバランスだと思います。

経済の発展は競争の原理に基づくものですが、一方、文化の継承も大きな経済発展への道筋だと思います。日本らしさ、日本人らしくです。

 

10年先を考えれば、地方創生は確かに重要な政策です。

私は「木による国起こし」を提案します。

日本国中でできることでもあり、地域の特性を活かす考え方だと思います。

 

私は仲間と「木の建築造り」をすすめています。

 

写真  トヨタ水素自動車 「MIRAI」 


2014年11月21日