日本のすがた・かたち

2024年2月2日
茶杓八本

昨日の夜更けに八本の茶杓が出来上がりました。

いずれも有縁の方々に差し上げるものです。

白い方は木曽檜、黒い方は黒柿製です

2020年の夏から始まった大きなプロジェクトが漸くこの秋に完成予定となりました。

現在は別のプロジェクトも始まり、二つの建設が同時進行となりました。

コロナ禍や世情激変の最中の仕事は老体に堪えますが、これもご縁と怠け癖のある身に鞭打つ日々です。 

その設計の中に礼拝堂があり、現在、祭壇が造られています。

削った茶杓はその祭壇の用材の一部で、神様を祀る床の間の「框(かまち)」材の黒柿、長さ8メートル余の「水引虹梁(みずひきこうりょう)の木曽檜です。いずれも銘木中の銘木で、調達が適い、設計者として冥利に尽きるというものです。

黒柿はこの度の能登半島地震に被災された信者さんが寄進されたもので、その端材ですが、お見舞いと感謝をこめて先ず一杓を削り、謹呈し、心からの復興をお祈りしました。

私は多忙生活が始まると、何故か手で物を作ることを始めます。陶芸、木工、漆芸、竹芸、手芸など、ジャンルを問わず気の向くまま手を動かします。大半は茶事を催すことが多いこともあり、茶道具が主となります。

 丸一年アップしなかったHPも漸く再アップとなりました。

建築は多くの人の手で造られます。関与される人達にはそれぞれの人生時間があり、私もその一人として建築と時間を過ごし、完成を夢見て生きています。

理想とする建築家を目指して50年、未だまだだと思う昨今です。

 

           〽 気をつけてネ 茶杓削ってアナタを待って 会うを夢見て…ケツマヅク

 

 

 


2024年2月2日