日本のすがた・かたち

2011年12月30日
暦尾将尽

HP-1230.jpg暦の最後がまさに尽きようとしています。
2011年は大きな災害に遭遇した年でした。
地球は絶えず活動していること、権力や利権に固執する人間のはかないこと、そして宇宙規模でバランスしている生命や意識が私であることを再認識した年でした。
百人には百人の考え方があり、その間違いのないと信じる価値観も一瞬にして失せるのが世の習い。
今年も人に巡り会い、そして人と別れる繰り返しでした。
そのままものごとを受け止めてそのまま、あるがままに生きて行こう、と心に決めて30年。
多分、その意識も一瞬にして失せることを肌で感じながら、また来年もそのように・・・。
年を跨いで窯が焚かれています。
鎮魂の炎のように感じます。
年の初めに窯出しがあります。またそれを使い、来年も人との出会いを茶事に託して、激しくそして静かに、そしてしなやかに交会して行けたらと思っています。
明日は大晦日。
今年の除夜の鐘の響きが、地球の活動に影響を与えるかもしれない・・・。
そのようなことを思いながら、このHPをご覧頂いている方々が、佳き年を迎えられますよう祈念しています。


2011年12月30日