日本のすがた・かたち

2011年8月15日
アマテラスー9 スメラミコト

HP-0815-2.jpgアマテラスは皇統(スメラミコト・天皇家)の祖です。
それゆえ天皇家の祖神として2000年もの間祀られています。
釈迦が2500年、キリストが2000年、ムハンマドが1500年来、神仏として祭祀されていますが、アマテラスは日本の天皇家の祖として存在しているところが特異といえます。
初代のスメラ尊は天照大神の30数代前の天御中主神でした。
飛騨の口碑はその人物を大淡方様(オオアワカタサマ)として伝えています。
天御中主神とともに現われた高御産巣日神、神産巣日神も飛騨天孫族の祖神(親族)といっています。
その30数代後にイザナギとイザナミの娘としてヒルメムチ(アマテラス)が生を受けました。
アマテラスは超能力を具え、当時、九州地方に外国人が大勢上陸し、争いを起こし土地を占領することを予見し、一族を九州平定に降らせました。これが『古事記』にいう「天孫降臨」です。
アマテラスの孫たちが九州を平定し、ひ孫が大和に上り、初代神武天皇となりました。
なぜ、アマテラスが天皇家の祖神となったかというと、日本統一と外国勢力の討伐の一大功績の基を築いたことによります。
それは飛騨の地から全国各地に分家を降らせ、当時数十あったクニをまとめ日本という国をひとつにまとめる基礎をつくり、子孫のために各地に土地を開拓し、外国からの侵略を防いだことです。
私たちはそのアマテラスの子孫であることはいうまでもありません。
両親がいて2、その両親にはそれぞれ両親(祖父母)がいて4。曾祖父母で8、さらに16、32、64と代をさかのぼると28代あたりで、日本の人口を上まわります。
少なく見積もっても鎌倉時代あたりで日本人はすべて親戚となります。
2千数百年もの間営々として途切れず、侵略してつくった国ではなく、何万年も前から自然発生的に生まれ、人として育まれてきて天皇とともに、私たちは暮らしています。
過去の歴史をみると、何度も自然災害に遭ってきた先人は、壊滅状態の中から復興を成してきました。これらはすべて生き残ったものたちの宿命とはいえ、その営みは後の世のものたちへの贈りものでもありました。
アマテラスの生きた時代もこの平成の地球上に暮らす人々の喜怒哀楽に変化はないようです。
アマテラスは日本人の心の拠りどころとなる存在です。
紆余曲折はあっても、日本は世界のお手本となる民の住む国で、そのお手本となるのは天皇に他なりません。
今日は66回目の終戦記念日。
8月15日は軍国日本の命日のような気がしています。
(写真 「伊勢参詣曼荼羅 内宮」 江戸時代 三井文庫 )


2011年8月15日