日本のすがた・かたち

2010年7月22日

HP-10722.jpgクロガネは石より出でて熱により
人のためにとすがた変えなむ

                                                            
鉄の原料が高騰しています。
中国をはじめとするアジア諸国の高需要が高騰の原因のようです。
かつてのオイルショックの際の原油価格高騰を思い浮かべます。
鉄の値段の動向は建設物価に直接影響を及ぼし、私も仕事柄困ることになっています。
資源の無い日本の悲哀がこのような時にすがたを現わしますが、自国で産出されない原料は、相手国と協調しながら、また技術力で、鉄鉱石や石油などを使わなくて済むエネルギーを開発する以外にありません。
資源の乏しいことが幸いしてか、我が国では資源産出国と和して協調することに長け、また石油などに代わるエネルギー開発では世界の1、2を争らそう技術国になっていて、現代文明の象徴といわれる自動車と環境保全技術は世界が注目するところです。
地球上のエネルギーの中で、人間にとって一番必要なものは「電気エネルギー」といえます。
私たちが暮らしてゆくために必要なエネルギーの基は電気であり、凡て電気を得るために仕事をし、活動をしているとも考えられます。パソコンも携帯電話も、照明も電子レンジも新幹線も「はやぶさ君」も電気が無くては動きません。
いずれ近い将来、資源の枯渇による電気の生産が不能になることも考えられます。電気エネルギーが無かった時代の生活のことを新たに研究する時が来るかもしれません。
我が国では、自然の中に存在するもの凡てに目を向けることになるでしょう。気候、気象、水、森林、草木、そして海。そして太陽と月。
そして国々は、風土によって生きる術(すべ)を見つけて行くことになると思います。
全国各地で夏祭りや花火大会が始まっています。
夜の濡れ縁でスイカを食べながら、自分は日本に生まれ育ってきて本当に良かった。
そう改めて思う、今日この頃です。
                                                                                                                                                                                                                            


2010年7月22日