日本のすがた・かたち

2009年7月27日
幾つかの融合体

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大和なる
すがたかたちを尋ねかし
星の記憶やわれら覚えに

                                                             
伊勢神宮と法隆寺が双壁のようです。
日本人の心のふるさとといわれる建築です。
伊勢神宮は「神様」、法隆寺は「仏様」です。宗教的な分類でいえば、神道と仏教の施設です。なぜ多くの日本人はこの建築を心のふるさととして思い致すのでしょうか。
そこには数万年続いてきた日本人の精神性と、外来仏教などとの妙なる融合があります。神道は森羅万象を神とし、仏教は生きとし生けるものを仏とした、そのかたちとして建築があるため、人々はそこに懐かしさとふるさと性を見るのだと思います。
建築的違いは伊勢神宮の唯一神明造(ゆいいつしんめいづくり)と法隆寺様式といわれる伽藍様式というものですが、双方とも木造で宗教建築様式の象徴的な存在であり、日本的なるものの原型といわれます。
伊勢神宮の主神は「天照大神(アマテラスオオミカミ)」。法隆寺の本尊は「釈迦三尊像」ですが、イメージとしては「聖徳太子」です。
日本人の宗教観の原点に古神道のアマテラスと仏教の聖徳太子がいることが象徴的なことだと私は思っています。
この二人に共通している教えは「和」のイメージです。
口碑によれば天皇家の祖神である天照大神は、権力で国を治めることをより、“大きな和を尊ぶ文化的権威”で治める家風を天皇家に伝え、宇宙の意志を「神」といい、その下に世を治めることの大切さを遺したといいます。
また聖徳太子は“和を以って貴しとなす”という十七条憲法を作り、和を国づくりの基本としました。これらは世界に類のない、まことに日本の親なる精神そのものだといってよいものです。
神社仏閣には必ず建主の明確な志向と由緒があり、歴史の様式を孕んでいます。それはとりもなおさず古神道と日本仏教の変遷をものがたるものということになります。
日本なるものを思うとき、私の血のなかに、この両者が棲んでいるいることを痛感する昨今です。お盆の先祖供養。夏祭り、秋の収穫祭、子どものお宮参り、初詣など枚挙にいとまがありません。
古神道、日本仏教、皇室、そしてこれらを育んできた風土。それと外来文化が入り混じったところではたらくあらゆるものを日本化してしまう“和の消化酵素”。この五つの融合をもって日本文化のすがたかたちはできているように思います。
昨今は、事故や事件が起きるたびに日本人の心の荒廃や堕落が叫ばれ、対処方や動機解明に過剰ともいえる反応をしますが、そう心配をするほどのことではないのかも知れません。
私たちには大昔からそれらを乗り越え生き抜いてきた先人の遺伝子の記憶があり、それは親から子へ、子から孫へと和みの暮らしに適うよう配備されているはずです。、その良き記憶を次世代に伝えて行くことが肝要ではないかと思います。
今、梅干作りをしながら、目に見えないものを心から信じられる人たちだ、やはり日本はうつくしい人たちが暮らす国だ、と改めて思い致しているところです。
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私たちグループが主催します。
11月29日(日)”MOA美術館 能楽堂ライブ「十方彩雲」”
                                          
■ 8月1日(土)より事務局先行前売り予約受付いたします。
■ 一般前売りは8月29日(日)よりいたします。(事前のご案内をします)
和の心にて候グループ  
代表  長津 喬
本部  〒411-0025 静岡県三島市壱町田246-4 (太田事務所)
熱海事務局 〒413-0102 静岡県熱海市下多賀567-1 ニコービル内
(お問い合わせ先) TEL&FAX 0557-67-3955  事務局長 松田知恵子
Mail:group@wanococoro.org
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(デザイン・西澤可奈子)
                
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「和の心にて候・東京茶会」が決まりました
開催日予定日  2010年 5月 9日(日) 「母の日」
場所  東京都台東区 東京国立博物館 茶室苑内
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2009年7月27日