新之介文庫だより

2010年6月4日
新刊 「水晶殿」に寄せて①

文庫の佐々木です。
新刊「水晶殿」は多くの皆様よりご予約を頂いております。
  改めまして御礼申し上げます。
そして各方面から反響があり、その中から寄せられたメッセージを
  少しずつご紹介させて頂きます。
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6月3日  熱海市 及川さまよりのメッセージ
「水晶殿」の建築的容量を超えた、地球、宇宙にまで及ぶ広がり。
「水晶殿」の建築的実年代を超えた、天地創造からの歴史。
獣でありながら、美しさを求めるという相反的本質を持つ人間。
その人間を、美しき波動の中で浄化する装置とも言うべき「水晶殿」。
「水晶殿」を、「近代、熱海の桃山という地に建てられた、
120坪あまりの小さな展望施設」という貧しい捉え方をしていたとすれば、
この書は、その近視眼的な枠を取り外すのに、充分なインパクトを持って
せまってきます。
この書を通して、建築に美しさを求める、太田先生の一貫した
建築家としての生き方や哲学と共に、「水晶殿」という建築物の秘めたる
魅力の数々を、垣間見る事ができました。
「熱海は地球のパラダイス」
この如く、造営主岡田師は、水晶殿を中心としたこの瑞雲郷を、
天地創造からの計画と位置づけ、広く世界の人々が集う事を願い、
天国の型として造営されています。
著者自身は、この地に縁(ゆかり)ある人として、
郷土への愛情と深い探求心、そして高い審美眼をもって、この
位置づけを体感されたのだと思います。
著書のあとがき、最後の一行に
「建築は恋愛である。」とあります。
まさしく太田先生(著者)は生涯を通じて、「水晶殿」に恋い焦がれ、
建築の中に神秘探求を重ねられ、建築を通じて宇宙意思を感得されて
いるのだと感じました。
そして、その営みを経て目指す頂(いただき)にあるべき姿が、
水晶殿の造営主の本意と共鳴していると、実感いたしました。
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この他にもメッセージをお寄せ頂きましたが、
読者の皆様の受け取り方により、さらに著者の思いが広がりそうな
そんな気配が、新之介さんの周辺に・・・
  発刊まで多くの時間をさき、ご協力頂いた皆様の思いに
  漂い始めたような気がします。
 私はというと、
  幻想的で美しいカバーデザインをして頂いた北川 正さんの
  静かなパワーにも、感銘を受けています。
皆さまからの感想をお待ちしております。
    
ご感想のお寄せ頂く先は、
新之介文庫 佐々木広志  mellchan123@ybb.ne.jp
    どうぞ宜しく。


2010年6月4日