新之介文庫だより
文庫長の佐々木です。
句歌集「於八於五」の出版を記念し、何人かの有志で
お祝いをいたしました。ゲストとしてお招きした、
KNOBさんが、御自分のホームページに感想を書いて
おりますので、ご紹介いたします。
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「叔母と甥」
先日、熱海の能楽堂ライブでお世話になる太田新之介さん、新之介さんの叔母さまの
赤松孝子さんにお会いしてきました。
お二人は先月、それぞれの俳句と和歌をまとめた句歌集「於八於五」を出版されました。
初めてお目にかかる赤松孝子さんは本当に素敵なおばあちゃまでした。
優しく穏やかにゆっくりと静かに語られる姿は気品に溢れていました。
私は普段の生活の中で俳句や和歌にじっくり触れる機会もなかなかありませんでした。
句歌集の中に赤松さんのこんな句がありました。
” 咲く花も 散り逝く花も 花の中 ”
…深い言葉です。俳句や和歌はリズムも感じられ、同じ句を何度も口にしているというよりは
歌っている、奏でているという気持ちになってきます。日本古来の響きの美しい世界ですね。
『幾つもの別れがあれば幾つもの 出会いがあると月がさやけく』
『道を聞きさ迷う如く歩めども 道は無きにし影も身も無し』
太田新之介という人物を感じる歌です。
あらためて日本の七五調のリズムの心地よさに気付きました。
ロックもレゲエも聞くし心地いいけれど、音のない言葉のリズムが心の中で紡ぎだす音、、、響
き、、、いいなぁとしみじみ思いました。
また新之介さんの和歌の解説を、学生時代からの親友であり俳人の長津喬さんが書かれてい
ます。
(僕は廃棄物のほうの廃人だなんて冗談をご本人は言っておられましたが、、、笑)
叔母と甥の、親の友との関係、深い心の交流を感じられる一冊です。
米寿を迎えられた赤松さんが本当に幸せそうにされていました。
素敵な時間を分けていただいたような気がしました。ありがとうございました。
合掌。KNOB拝
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ありがとうございました。
新しい形の三部作、皆さんも是非、ご覧ください。
そして、感想をお寄せください。
新之介さんが叔母さまにお祝いの花束を渡された時の
叔母さまの笑みを今でも思い出します。
KNOBさんにはお祝いの演奏もしていただき、
こころ温まるお祝いの集いでした。