新之介文庫だより

2019年4月21日
近詠・句歌都々逸37

 

桜満つ 平成の空 見納める

 

平成や 終わりを告げる 鵯一声

 

平成の 最期の花見 月清し

 

新元号 いずれも春や 天蒼し

 

令和なる 御代に名を付す 日本人

 

令和元年 我は桜の 下に生く

 

花冷えや 新たなる世に 名を付して 令和の末に 思い致さむ

 

花散れば 新たなりけり 令和の世 煌めき変わる 人も天地も

 

万葉の 歌より採れる 令和とは 先祖のすがた 映す言の葉

 

我もまた 令和の御代の 桜かな

 

昭和平成 令和と生きる 主と花見の 祝い酒

 

閨の中から 別れを告げて 来たる「令和」の 人を待つ

 

心寄せ合い 育む文化 ほんに「令和」の 桜舞う

 

香立てて 先祖に「令和」報告す 花の盛りの 四月一日

 

平成も 終わりぬ開く 桜かな

 

いざさらば 平成最後の 桜舞う

 

平成も あと1ヶ月 歴史なる

 

昭和から 平成と生きて もう一世

 

現人を 仮の世として 月明り

 

意味有りや 平成御代を 問うテレビ

 

 


2019年4月21日