新之介文庫だより
2017年1月9日
君子のたしなみ
この時の私の楽しみのひとつは、使う筆、紙、墨、硯のことをいう「文房四宝」の準備をすることです。
去年使ったものを納戸から出して、さて、今回はどれを使おうかと選ぶことをします。
選ぶ基準は、今回書こうとしている文字の大きさや意味によってですが、四宝はそれによって何種類かの中から選ぶことになります。
印を彫るのは中学生の頃からですが、書の文言や大きさに合わせて作ってきたため、今では相当な数となっています。
所望された方のものも含めると、百数十作はあると思います。
今年も使ってきた篆刻を出してみて、しばし懐かしさに浸りました。
何年か振りに元カノに遭ったような感覚もして、嬉しいものです。
書は君子のたしなみ、とは先人の言。
君子の仲間入りができれば幸いです。
写真: 自作篆刻の一部
2017年1月9日