新之介文庫だより

2017年10月2日
近詠・句歌都々逸Ⅵ

 

改まる今日の初めの淡き月

 

 

やわらかな午後の日差しを浴びながら 想いに耽る若き日の秋

 

 

小池前原安倍菅二階 トランププーチン習金文

 

 

山の神だよ恐れを知らぬ 知るは宿六ダメオヤジ

 

 

設計の 寂しさに耐え 指を揉む

 

 

秋もまた 中半にかかる 月ひとつ

 

 

今ここを 生きていますと 野の仏

 

 

ボクと別れたばかりというに 腕組み歩く艶姿

 

 

詩を詠んで 偲ぶ古人の 造り痕

 

 

感激は 命の薬 文の跡

 

 

故郷は いいなぁ海山 人声

 

 

夕陽射す 老婆一人の 朽ちた駅

 

 

たまゆらの縁か匂う紫の 色も床しき萩の月影

 

 

バケベソ、ハゲブタッ、て罵りあって 実はほど良い睦まじさ

 

 

改めて花の色香に 秋を観る

 

 

その命燃え尽きるまで枯れるまで 直ぐき思いを遺し絶えなん

 

 

射干玉の銀河の果てを見せる如 煌めく渦の溟らき星影

 

 

来し方や 彼岸に還る 一里塚  

 

 

人の縁の嬉しさ憎さ 逢えば忘れるほどの良さ

 

 

越え行けば 成らぬことなし 古稀の坂

 

 

 


2017年10月2日