新之介文庫だより
2013年6月17日
『水晶殿改修記』-26 工程表
新之介文庫の佐々木です。
再開後の工事の全体工程表が提出され、早速検討に入りました。
7月から10月までは既存建物の解体、地盤及び基礎梁の補強。
11月から12月は鉄骨の建て方、鉄筋組み立て、型枠をつくり、1月にコンクリートの打設を行う。1月後半から5月までは、外部及び内部の仕上げ工事、そして関連の設備工事を行うというもの。
この間、各種の検査と確認のための各地への出向きの予定がある。
鉄骨の製品検査、ホール大理石の確認、円形サッシュの納まり、エッチングガラス、ホール入口のドアハンドル、絨毯、控之間の照明器具のデザイン等々、実に盛り沢山。
どう見ても仕上げ工事の期間が厳しい。
何とか年内にコンクリート打ちまで済ませることはできないか。
主だった工事関係者が招集され、何度も詳細にわたる検討が繰り返された。
埼玉県で製造されているセメントが放射能汚染されていることの情報をえた太田は、セメントを使うコンクリート製品の放射能測定を竹中工務店、日管に指示し、工事現場には汚染されたものを入れない体制を布いた。
それにしてもセメントを使った製品の多さには驚いた。
(写真 南側円形ホール部分の解体状況 12メートルの片持ち梁が解体された 下 構造モデル模型)
2013年6月17日