新之介文庫だより
2012年9月1日
新たな展開
新之介文庫の佐々木です。
今年の末から来年初めの予定で、『伊勢神宮』を出版します。
この企画は、建築家太田新之介が20年の歳月をかけてまとめたもので、380頁ほどの大作です。
現在、最終編集中、11月末には印刷の運びです。
内容は、伊勢神宮の謎とされている諸説に、明快な答えを導き出し、
随想ながら推理小説の趣のものとなっています。
最大の注目点は、神話の世界でしか語れなかった、 「天照大神(ヒルメムチ)」の存在を明らかにし、
伊勢神宮の原初のすがたに新説をもって挑んでいるところです。
木の建築家ならではの視点で、伊勢神宮像に新たな風を送ることになるでしょう。
当文庫では、創立記念出版第一号として発刊の予定です。
(写真 伊勢神宮内宮全景)
そして、次の企画は『茶杓情話(仮題)』、さらには小説の編集も始まっています。
改めて後日ご案内いたします。
併せてご期待ください。
またこの9月より、私筆ながら「水晶殿改修記」の備忘録的メモを掲載します。
私は6年前から太田新之介に随行し、水晶殿改修工事の一部始終を見てまいりました。
この建物は建築家である太田の眼を大きく見開かせたといえるものでした。
建築とは何か、建築家の仕事とは何かを追い求めてきた太田は、
いづれ、これを題材に出版することにすると思います。
今回は、その道先案内役として、実録的に綴ったものを掲載してまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。
・・・新たな展開・・・
2012年9月1日