新之介文庫だより

2012年1月19日
『水晶殿』-31 箱根、熱海、京都

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新之介文庫の佐々木です。
 造営主は人類の救済を進めるにとどまらず、
 箱根の神仙郷、熱海の瑞雲郷、京都の平安郷に、
 新文明社会を現わす地上天国のひな型として
 様々な美しい庭園や建築を遺した。
 その中にあって、熱海にあるモダニズム建築の粋「水晶殿」
 箱根にある茶室建築の粋「山月庵」
 この二つは、いずれ建築史上に名蹟として名をとどめる・・・
 造営主は、七十三年の生涯の中、
 立教者であるほか、思想家、科学者、医療家、文明評論家、
 書家、画家、歌人、華道家、建築家、造園家、美術工芸家、
 美術収集家、数寄者など、まさに超人であった。
 著者は若い時に、造営主の生誕地の造園設計に参画した。
 その東京墨田区橋場の石碑の前で、
 人の縁の不思議さと有難さに包まれながら、
 遥か雲上に光華を放っているだろう陽の光を観ていた。


2012年1月19日