イベント情報

2019年5月2日
窯焚き真っ最中

令和元年になった5月1日現在、富士宮市の旧芝川町にある窯で盛んに火が焚かれています。
陶芸家・佐々木泰男さんが新作に挑む令和の初窯です。
陶友の市川武さん達も昼夜を問わず手伝っています。残念ながら、私は多用につき手伝えず、11日に予定している窯出しに伺うことにしています。

クマガイ草が咲き誇る窯場からは、佐々木さんや市川さんが経過写真を送ってくれます。その度に窯の中で火の洗礼を受けている焼物達を思います。
粘土で形を作り、乾燥させ、1000度以上の高温で焼く過程は、土が陶器に変化する劇的な瞬間です。物体を異なる物へ変化させるエネルギーは、いつもリアルです。
今朝、大雨でもう一日窯焚きを延ばすとのメールが入りました。悪戦している様子です。お手伝いができなく申し訳なく思います。

今回は丹波と萩で茶道具の茶碗、水指、香合などを入れました。この今は炎に悶えている最中だと思います。
今年の秋に催す茶事に使うつもりの焼物たちは、さて、どの様な貌をして窯から出て来るのか、楽しみです。

さあ、何という銘を付けようか、「令和の友」とでも、、、。

今回も佐々木泰男さんの新作を待って、また個展を開くお手伝いをしたいと思っています。
窯焚きの度に高度なやきものを作り出す寡黙な陶芸家を、私は応援しています。
また個展の折にはお知らせ致します。

 

 

 

写真:下燃し (中々窯が乾かない)

中 クマガイ草の群生
下 窯の中 (撮影:佐々木泰男 市川武)

 


2019年5月2日