イベント情報

2016年2月7日
皐月の茶事

FullSizeRender.jpg正月に近くにある三島・龍澤禅寺にお参りした後、竹林を散策していたところ、黒い竹が一本立っていた。

見たこともない佇まいだったため、気になり採ってきました。

(これは、きっと面白い茶杓になる!)、と思ったからでした。

 

乾燥させ油抜きをした後、櫂先を曲げておきました。

立春の日の夜に一本の茶杓に削りました。

 

この5月末に小間の茶事を催すことにしています。

三畳の席は、客が3人ほどで集いますが、主客が濃密な時間を過ごすことについては最高の舞台といえます。

 

3、4人を容れた小空間は程好い緊張感と緊密感が漂います。

木の建築の中で、茶室の小間席ほど人や道具を輝かす空間はないと思えます。

まるで母の胎内にいる感です。

 

削った茶杓は数日行う茶事の主役となるかもしれません。

秘かに思いながら最後は拭き漆で仕上げた。(さあこの豹柄の銘を何と付けようか・・・)

茶の湯ほど面白い遊びはないと思っています。

当日に向けて茶道具を造り、また掃除の日が始まります。

 

写真: TP  散歩で見つけた蕗の薹

 

20160208.jpg

                                                                                           

 


2016年2月7日