イベント情報

2015年3月27日
ラジオ出演

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3月25日に、FMラジオに樵隠会事務局の日野美奈子さんが出演いたしました.

お話した内容を文章にしましたので、お知らせします。

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ボイス・キュー 情報プラザ
         2015.3.25 PM2:00~

 

パーソナリティー 佐藤孝子さん

樵隠会事務局・広報担当 日野美奈子

 

樵隠会事務局・広報担当の日野美奈子です。よろしくお願いいたします。

 

Q:樵隠会と「三島御寮」ついて簡単に紹介してください。

A:樵隠会は、「木の建築を造ろう」と提唱する建築家の太田新之介代表のもと、ここ三島に茶の湯のステージ「三島御寮」の造営を目的として、現在15名で活動しております。

樵隠会の「樵隠」とは、山で木を伐る「樵」(きこり)という字、これは木偏(きへん)に、旁(つくり)が焦る、焦がす、焦がれるという漢字で、「隠」は隠れる「隠」と書きます。太田代表の号が樵隠庵、「庵」は「いおり」という漢字でして、代表が建築家として関わっておりました岐阜の瑞龍寺(ずいりょうじ)の老師様に茶室の名前をつけていただいたのに由来しています。昔の中国の禅僧の「樵隠」という詩で、樵(きこり)が黙々と仕事にうちこんでいる、山奥深く隠れるようにして、自らを内に向かって養い、わずらわしい世の中の出来事には一切説かないというような意味があるそうです。

樵隠会では、ここ三島に百年、二百年、三百年と続くことができる建築造営をするとともに、次の世代へ先人の知恵の結晶を伝達していきたい、という代表の願いに共感したメンバーが集っております。建築や造営、工事、造園、食や祭事、不動産など、さまざまな分野のプロフェッショナルなメンバーが集まっています。

 

そして「三島御寮」は、本格的な木造建築による茶の湯のステージです。

茶の湯は、日本の文化が凝縮された、我が国におけるおもてなしの最高儀式です。

代表の著書「伊勢神宮」の中でもふれていますが、伝統と最先端に生きる日本人は、世界の国の何処よりも「和する」精神を持っていて、争いを好まず、調和を基本とするように遠い先祖からの教えを守っている民族です。木の建築や茶の湯にはその先祖のエッセンスが詰め込まれています。

永く未来にわたって、この国と、地域と、人々の宝であり続けられる、そんな場所をつくりたい。これが、「三島御寮」造営の大きな目的です。

 

sato[1].jpgQ:「三島御寮」の造営計画にある3本の柱とはどういうものですか?

A:「三島御寮」の造営計画は次の3本の柱から成っています。

1.神仏 道徳、教え、思想などの祈りと精神性

2.建築 伝統と最先端の木の建築などの技術と、それらに伴う美術工芸

3.茶の湯 継承と創生=日本人の美意識の結晶

「三島御寮」造営はこれら3本の柱の実現を目指そうというものです。

伝統木造工法を次の世代へ継承するために、造営そのものが、後継者の育成になります。

机上のデータだけでなく、若い人たちと一緒に山に入ったり、寝泊りしたり、造営を通して、一滴も残さず伝達していきたいという熱い思いを持っており、若い人たちがいるということが代表の原動力にもなっているとよく言っております。

そして、茶の湯は我が国でもっとも文化の香りが高い儀礼とされ、神仏はもとより外国から賓客が訪れると、皇室を始め必ずというほど茶の湯の茶会が催されるそうです。先月はイギリスのウィリアム王子が初来日されましたが、そのときにも浜離宮庭園でお茶会が催されました。

 奈良時代から伝えられてきた茶の文化は、現代においてもなお私たちの生活に結びつき、礼法や食文化、建築や美術工芸に深く根付き、息づいています。

 私も先日、太田代表に招かれ初めてお茶事のお客様になる機会があったのですが、お茶やお料理、掛け軸やお花、お茶碗や茶杓などのお道具など、五感で堪能させていただきました。

温かいエネルギーが体に満ちていくような至福のひとときで、奥深い世界に一層興味が湧いてきました。まさにおもてなしの最高の儀礼儀式であり、ステージだと感じました。

代表はよく「儀礼・儀式のあるものは残る。何百年も残るには、宗教的、文化的な儀礼・儀式が必要で、儀礼・儀式を継続するシステムを作り、建築を造る。」と言っていますが、それには、お茶をベースにした、いい意味で美しい日本人になってもらえるような本物の建築、皇室や外国の方にも、みんなが使えるようなものにしたいと考えています。

 「三島御寮」の造営が、先人たちから育まれてきた木造建築の技術だけでなく、文化や精神性を次の世代や世界に伝えていく場になればと思います。

 

Q:なぜ三島で造営するのでしょうか?

A:三島は、日本の象徴である富士山の眺めも美しく、せせらぎの街として、美味しいお茶を飲むための水も豊富です。さらに交通の便もよく、気候も温暖です。また、三嶋大社や山中城址など、歴史ある名所旧跡がおおく存在しています。

そのような土地柄からも、茶の湯の殿堂を造営するのにふさわしく、全国のお茶に親しむ方々との交流にもうってつけの街だと思います。

また、代表も長く暮らしてきた街でもありますので、恩返しをしたいという思いもあるようです。

先人たちから受け継がれてきた二百年、三百年と続く木の建築の技術と文化をまずここ三島から、次の世代へ、そして世界へ伝えていきたいと考えております。

 

Q:計画の現状はどうなっていますか?

A:現在、造営地は二ヶ所ほど候補がありますが、資金調達をすすめています。事業計画や、設備計画、財務計画について、打ち合わせをしながら並行して進めています。代表の頭の中にはもう三島御寮が出来上がっているそうで、もう少したつと模型が出来上がる予定です。

これからメンバーも増え、活動も徐々に本格的になっていくと思います。茶道や建築など、さまざまな分野の方と若者たちにご協力いただく予定です。

 また、地元の皆様にも広くこのプロジェクトについて知っていただきたいと思っております。ご興味のある方は、代表の太田新之介のホームページ「和の心にて候」の中に「Sのプロジェクト」のコーナーでも紹介しておりますので、ぜひご覧いただければと思います。

 どうぞよろしくお願いいたします。

日野美奈子

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生放送で、力がこもっていました。

日野美奈子さんお疲れさまでした。

また宜しくお願いします。

明日は三嶋大社で奉納される、一江うたかさんの演奏を聴きに伺う予定です。

樵隠会 syoinkai@s.nifty.jp

総務担当 佐々木広志

                                                                         

写真 : 上 三嶋大社の桜   下 佐藤孝子さん

TP : 霊峰富士の山

                                                                         


2015年3月27日