ギャラリー珎玄齋 オークション出品履歴

オークション出品 2/12~2/18

 

№ 1066 ミャンマー白釉緑彩草花文平碗15~16世紀

作品説明
時代 15~16世紀
2000年 オムコイ出土品
赤味の強い器体外周に蓮弁を、内部は底や周辺に草花文を描き、厚く白釉を施した平碗である。
滲みの強い緑の線描きは幻想的な雰囲気を漂わせる。
永く土中にあり、それなりの風化や劣化はあるが、表面は光沢を見せている。
この種の陶器は大壺、大皿から花入、茶碗、造形物まで種類は多種多様で、ミャンマー陶器の輝かしい歴史を物語るものとして注目を集めている。
高台の立ち上がり部に線刻が施されるのが特色といわれ、陶工の好みか、窯元の印か、為政者のデザインか興味が湧くところ。
経年による風化や変化、高台周辺に出土時に土を剥ぐ際に付けた微細は擦り線があるが、全体に欠点はなく完品といえる。
使用に際しては土臭があると思われるので、再洗浄をお勧めする。
風炉時期の茶事、茶会の平茶碗にお勧めできる。
洗浄済

サイズ 径:15.0  高さ:5.9センチ

 

№ 1070 タイ・サワンカローク褐釉怪鳥に乗る人物像15~16世紀

作品説明
時代 15~16世紀
オムコイ出土品
大きな怪鳥に乗る人物形に、褐釉を施し焼成した大型肖形である。
鳥には鶏冠があり、口は象の鼻のようで、尾が長く奇妙な雰囲気を醸し出している。
この種の肖形は、お守りや玩具、奉納物として作られたとされるが、五百年ほど前、この作品を作った陶工の造形センスが偲ばれる作品である。
永く土中にあったため釉が僅かにカセ、顔の一部に白化があるが、欠けなどはなく完品といえる。
サワンカローク彫褐釉彩作品の特色を備えた逸品といってよい。
水洗浄済。

サイズ  タテ:10.4  ヨコ:6.2  高さ:13.4センチ

 

C111 タイ出土 中国明・青花龍鳳凰文象双耳瓶17~18世紀

作品解説
時代 17~18世紀
オムコイ出土
胴主要部に龍と鳳凰が舞う姿や宝相華文を、上部に葉脈入りの蕉葉を、下部には水玉入り蓮弁、口辺と高台部は波濤文を描き、少し開いた高台に象の双耳を持つ青花瓶である。
この種の類品は実見しているが、結晶度の高い精緻な作行のものは少なく貴重といえる。
胎土、コバルト顔料、釉薬などから明末から清初にかけての景徳鎮窯の作品と考えられる。
中国陶工のセンスが際立つ一作といってよい。
洗浄済。

サイズ  口径:6.8  胴径:16.3  高さ25.0センチ

 

C113 タイ出土 中国明・色絵人物文方大合子16~17世紀

作品解説
時代 16~17世紀
タイ・オムコイ出土品
方形で四隅にへこみ面を取る色絵大合子である。
梅沢記念館所蔵の「嘉靖・五彩人物花文方合子」の類品と考えられる。
この合子と同じ意匠の中小型のものも出土しているので、大中小作品があったことがうかがえる。
絵の二人の人物は争っているのか、また当時流行った講談の一場面なのか判断は難しい。
色絵の赤は長く土中にあって僅かに褪せている。
蓋裏、身の内、底に出土時の土を除く際に付いた微細な擦り線がある。
高台内には砂が混入し、当時の焼成法がうかがえる。
染付の色や外側周りの花文は美しく、表面の肌も光沢があり優品といえる。
茶道具の床荘ものとしてもお勧めできる。
洗浄済。

サイズ  タテヨコ:10.8  高さ:6.5センチ

 

 

 


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ギャラリー珎玄齋
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2018年2月12日