ギャラリー珎玄齋 オークション出品履歴

オークション出品 11/6~11/12

 

№1006 安南染付鳥文筒碗16~17世紀

作品解説
時代 16~17世紀
オムコイ出土品
安南染付の蜻蛉手や蜻蛉文などと同じ絞り手の一種で、 特に滲みの強い独特の鳥の絵付けがある筒形の茶碗である。
永く土中にあったため、貫入部全体に染みが入り込み、簡単な洗浄では消えていない。
状態は透明釉に光沢があり、経年による風化以外のキズやカケなどの欠点は見えず、完品といえる。
経年による古色は風格を見せ、冬季に使用する筒茶碗として珍重されると思われる。
湯を入れると土臭がする可能性があり、使用には再度洗浄を施すのが望ましい。

サイズ  口径:9.3  胴径:9.7 高さ:9.0センチ

 

№1007 タイ・サワンカローク青磁手付瓶形水注15~16世紀

作品説明
時代 15~16世紀
オムコイ出土品
出土した大壺の中から動物肖形物と入っていた数点の内の一点。
状況は長い注ぎ口を持つ手付き丸瓶形の青磁水注。小振りながら作りは精巧で大作の雰囲気を感じさせる。
当時の陶工たちはこのような小品を作り、特権階級に愛玩されたものと思えるが、そのいずれもが造形的に優れ、今日では美術品としての評価が高い。
実際に水注に使用したと考えられるが、どのような時に使用したのか興味が湧く。
永く土中にあったため風化があり、青磁がカセて変化し、露胎部にはシミが残る。
フリは出ているが欠けなどはなく、完品といえる。
水洗浄済。使用可。

サイズ  タテ:7.5  ヨコ:5.7  高さ:5.6センチ

 

C51 タイ出土中国明・古染付祥瑞型物香合17~18世紀

江戸時代初期、御朱印船により我が国に将来した交趾を始めとする形物香合は茶人の垂涎の的となり、それらをまとめた「形物香合番付表」に記載された数だけでも230余種に及ぶ。
近年、タイ西北部の山腹から交趾、赤絵、染付など含め大量の合子類が出土した。
いずれも16~18世紀のもので、用途は上層階級の使用する嗜好品キンマ入れであったという。
景徳鎮、漳州窯、田杭窯、龍泉窯で焼かれた合子類の主たる輸出先は東南アジア諸国であり、日本に渡ったものは日用雑器ではなく、茶の湯の道具の香合として扱われたところに、国の文化の違いを見ることがきる。

作品解説
時代 17~18世紀
タイ・メソート出土品
文化年刊「形物香合相撲」番付表では西二段六位の祥瑞蜜柑を始め、祥瑞と称されるものは10点余見える。
本合子は当時将来されていれば番付上位に挙げられていたものと思える。
現地で数点実見しているがこの種の作品は格調が高く、福建省系の作品ではなく、景徳鎮の作品ではないかと考えられる。
兎文を始め絵付けは高度であり、染付の発色も良く、肌の荒れも風化も少なく、完品といえる。
茶事・茶会で、三百年の歴史を語るに相応しい香合と思われる。
洗浄済。

サイズ  径:6.6  高さ:4.8センチ

 

C53 タイ出土中国明・交趾台牛「形物香合相撲・番付表」香合17~18世紀

交趾香合は中国明~清にかけて福建省漳州窯や田杭窯で焼かれた素三彩と呼ばれる焼物である。
長く交趾の名の由来が解らず、ベトナムからの交易船を交趾船と称したことから、ベトナムで焼かれた焼物ではないかといわれてきた。
1997年に田杭窯の発掘調査により、窯元が判明し、17世紀から交易品として大量に生産されてきた合子類の疑問点に終止符が打たれた。
江戸時代初期、御朱印船により我が国に将来した交趾香合は茶人の垂涎の的となり、安政2年(1855)には「形物香合相撲」番付表が発行され、東の大関とされた交趾大亀香合を始め、他の交趾物も評価が高い。
近年、タイ西北部の山腹から交趾を含め大量の合子類が出土した。
いずれも16~18世紀のもので、用途は上層階級の使用する嗜好品キンマ入れであったという。
中国福建省の窯で焼かれた合子類の主たる輸出先は東南アジア諸国であり、日本に渡ったものは日用雑器ではなく、茶の湯の道具の香合として扱われた。
ここに国の文化の違いを見ることがきる。

作品解説
時代 17~18世紀
タイ・オムコイ出土品
明末期、福建省田杭窯で焼造された素三彩の交趾合子と思わる。
江戸文化年に刊行された「形物香合相撲」番付表東一段関脇「交趾台牛香合」と同種のものと思える。
全体を覆う緑、頂部の紫と黄釉は、出土品とは思えないほどの色調を残す。
身や蓋の角の色釉にスレがあるが、風化による肌の荒れもなく良品といえる。
茶事・茶会で、三百年の歴史を語るに相応しい道具といえる。
洗浄済。

サイズ  タテヨコ:7.0  高さ:5.0センチ

 

C54 タイ出土中国明・交趾笠牛「形物香合相撲・番付表」香合17~18世紀

作品解説
時代 17~18世紀
タイ・オムコイ出土品
福建省田杭窯で焼造されたとされる交趾笠牛香合である。
「形物香合相撲」番付表東一段前頭八「交趾笠牛」と同種のものと思われる。
全体に施された紫、黄釉は、出土品とは思えないほどの色調を残す。
身や蓋に僅かな風化は見えるが、肌の色もきれいで完品といえる。
茶事、茶会で活躍する道具として珍重されている。
洗浄済。

サイズ   タテ:8.5  ヨコ:5.9  高さ:6.4センチ

 

 


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2017年11月6日