ギャラリー珎玄齋 オークション出品履歴

オークション出品 9/4~9/10

№-62タイ・サワンカローク青磁象人物像15~16世紀

作品説明
時代15~16世紀
オムコイ出土
象に、象使いと思われる二人の人物が乗る青磁の造形品である。これより小さな類型品を見ているが、この作品は大型といってよい。
長い間土中にあったための風化は僅かで、きれいな青磁釉が光沢を放っている。
象の頭と耳に穴があるが、焼成時の膨張により作品の破裂防止の穴と思われる。
象の動きのある鼻や脚、人物の僅かに見せる表情など造形的にも優れた作品で、北部窯カロンの肖形物などと共に往時の陶工の制作センスの良さが偲ばれる。
完品で、希少な作品といってよい。
水洗浄済。

サイズ  タテ:9.2 ヨコ:5.4 高さ:13.6センチ

 

№-63タイ・サワンカローク褐釉動物 犬15~16世紀

作品説明
時代15~16世紀
オムコイ出土品
犬形の器体に彫を施し褐釉を施し焼成した大型の肖形である。
お座りし、両手を前に揃え、餌を待っているかの表情で、尻尾が愛らしい。
五百年ほど前、この作品を作った陶工の姿が偲ばれる工芸作品である。
永く土中にあったため釉がカセている部分はあるが、欠けなどはなく良品といえる。
サワンカローク彫褐釉彩作品の特色を備えた逸品といえる。
水洗浄済。

サイズ  タテ:5.9 ヨコ:5.6 高さ:11.8センチ

 

№-65タイ・スコータイ鉄絵法螺貝文鉢14~15世紀

作品説明
時代14~15世紀
ターク県メソート出土品
典型的なスコータイ窯の法螺貝文といわれる鉢である。
見込み底に描かれたユーモラスな法螺貝文は、吉祥文とされ多用されていたというが、
出土した多くのスコータイ作品の中で法螺貝文の中鉢のものは殆どなく、実見したのは他に1点で、この深めで端反りの鉢は希少といってよい。
高台の一部に欠け、窯キズ、焼成痕があり、貫入部に僅かな経年の風化は見えるが、表面に光沢もあり、淡いベージュの肌は美しく、良品といえる。比較的底部が厚く重い。
洗浄済。

サイズ  径:22.4 高さ:7.3センチ

 

C-6タイ出土 中国・青磁刻花花卉文平碗16~17世紀

作品解説
時代 16~17世紀
タイ・オムコイ出土品
刻花の技法で花卉を彫り出した平碗である。
磁器質の器胎は白く良質で、透明性の高い色調は明代龍泉窯青磁の特色を現わしている。
見込み底の丸に十字クルスの意匠は珍しく、類例を見ない。
長く土中にあったために僅かに風化がみられるが、淡い緑青の釉調は光沢もあり、貫入肌は美しく完品といえる。
洗浄済。

サイズ  口径:14.8 高さ:5.3センチ

 

C-7タイ出土 中国明・古染付筋文茶碗17~18世紀

作品解説
時代 17~18世紀
タイ・オムコイ出土品
口辺も高台も撥形に開き、太い筋の文様を施した典型的な古染付茶碗である。
我が国に将来しているものと同種と考えられる。
経年のため僅かな風化は見えるが、欠けもなく、肌も美しく完品といえる。
高台内には砂が混入し、砂の上に置いて焼成したことが解る。
胎土、釉薬、作りなどから福建省漳州窯ではなく、景徳鎮民窯作品と考えられる。
洗浄済。

サイズ  径:11.5 高台径:7.3 高さ:8.8センチ

 

C-8タイ出土 中国元・青花草花文鉢 陶片13~14世紀

作品解説
時代 17~18世紀
タイ・オムコイ出土品
元青花草花文鉢といわれるものと同種、同寸、同意匠のものと思える。
元青花の景徳鎮官窯作品の特色は。形状に緊張感が漂い、コバルト呉須が美しく、絵付けが洗練されている。高台露胎部分の削り方が一定で、しかも焼成後の色あいに共通するものがあり、元代の民窯や明、清初のものや漳州窯系の作とは一線を画している。
元青花の研究資料になると思われる。

サイズ  タテ:17.08 ヨコ:17.2 高さ:8.8センチ

 

C-9タイ出土 中国明・古染付描き更紗文皿17~18世紀

作品解説
時代 17~18世紀
タイ・オムコイ出土品
誰が付けたのか描き更紗文といわれる古染付大皿である。
我が国に将来されているものと同種と考えられる。 経年のための風化は見えず、染付の色も、肌も美しく完品といえる。
高台内には砂が混入し、砂の上に置いて焼成したことが解る。
胎土、釉薬、作りから景徳鎮民窯の作品と考えられる
洗浄済。

サイズ  径:22.9 高さ:3.8センチ


C-10タイ出土 中国明・色絵鶏雲花文碗15~16世紀

色絵とは、中国で興った陶磁器の加飾法の一つ。
五彩(日本の色絵・赤絵)磁の一技法。
あらかじめ染付によって釉下に文様の輪郭を描き、施釉焼成ののち、染付の輪郭線に従ってふたたび各種の上絵の具を賦彩する。
絵付文様はていねいで気品の高い表現となる。
この技法は初め明の成化年間(1465~87)に景徳鎮窯で試みられて成立し、明王朝下の歴代の官窯でもつくられた。これを豆彩という。景徳鎮窯のいわゆる成化の豆彩はその遺品がきわめて少なく、17世紀以降の清朝になってから一躍人気を高め、その声価は今日に至るまで衰えない。
盌、壺、瓶、馬上盃などの小型のものに優品が多い。
清朝官窯では雍正年間(1723~35)に成化の豆彩の倣作のほか、まるで色と色とが競い合うような濃彩の豆彩をつくりだした。これを闘彩と分類している。
わが国では佐賀の鍋島藩が色鍋島と俗称される精妙な彩磁を豆彩と同じ手法でつくりだしたが、これは中国の豆彩に倣ったものではなく、藩窯の独創とされている。

作品解説
時代 15~16世紀
タイ・オムコイ出土品
薄作りで緊張感の漂う美しい姿の碗は、明代成化期の景徳鎮作品の豆彩と考えられる。
染付の発色も透明感があり、釉薬も均一で、焼成後に赤絵で鶏や花、雲を描いている。
作り、絵付けの作陶技術は高度で品良く、景徳鎮磁器のひとつの到達点が見て取れるようだ。
長く土中にあって赤絵部が少し褪せている。内側見込み底に出土時の土を除く際に付いた微細な擦り線がある。
高台内には砂が混入し、当時の焼成法がうかがえる。
口辺に歪みがあり、焼成時の窯キズはあるが完品といえる。
洗浄済。

サイズ  径:13~13.9 高さ:7.1センチ

 

 


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2017年9月4日