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桃山期の陶工と交信できる?

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瑞雲茶会の代表的な道具、志野の大井戸茶碗はポスターやチラシに
写真が、またお茶券にそのスケッチが載っている。
桃山期に志野の井戸茶碗はないという学説が変るかもしれない重要
な茶碗。
そして何よりも、その時代の誰が手にしたのか、口をつけたのか、
この茶碗が出た蔵の歴史を知ると、胸が高鳴る。
先日、あるゼミで桃山期の志野と織部についての講義があった。
ちょうど、興味をもっていたその時代の焼物だったので、大変参考
になった。
その中で「志野は織部であるという言い伝えがある」に興味を持った。
なぜなら、昨年の秋のお茶会に使った桃山期の志野茶碗の箱書きが
金泥で「織部」とあった。
この茶碗どう見ても「志野」なのに・・・。 
疑問に思いながらも席主である私は、これは「織部です」と説明した。
この時代の志野と織部の文様についても面白かった。
よく見られる文様は、車輪文、吊るし文、千鳥文、垣根文、網干文、
草樹文などで、神霊が宿るための目標物なのだそうだ。
そういえば主茶碗に使った沓形の茶碗は、車輪と鳥と草の文様だった。
この時代の陶工は茶碗に、神の教えが世の中に行き渡るようにと、
また、邪気を払う意匠として、聖域の表現として、祈るような気持
ちで絵付けをしたのでしょう。
お茶会当日は、桃山期の焼物と相対すると、その時代の人々と交信
できるかもしれませんよ。