Sのプロジェクト

2017年5月7日
珎玄齋主人

G・珎玄齋マーク.jpg還暦を過ぎた頃、私は或る計画を実行するか否か決めかねていました。

5年ほど温めた後、実行を決意しました。

周囲は反対しましたが独りで考え計画することなのでそのまま推移し、今日に至りました。

 

その間、身辺整理をすることにし、行動に移しました。

40年前に組織した株式会社を解散し、去年の秋結了登記を済ませ、個人の建築家として再び事務所を開設しました。

長年お世話になった(公社)日本建築家協会を退会し、他に所属していた建築関係団体も全て退きました。

未だ少し在籍することになった市文化財審議員会委員の任に就いている他は所属するところはなくなり、この4月から身軽な市井の閑人となりました。

 

本業の設計の仕事は依頼が続き、現在10名ほどのブレーンとプロジェクトを手掛けているところです。理想とする建築家像を追いかけながら、進めている造営計画の実現を図っているのが現状です。

 

dscf0026.JPG計画は三百年の「三島御寮」造営計画で、茶の湯のステージを5年かけて造ろうとするものですが、2020年完成予定が既に3年遅れています。私の時間が取れないことと資金調達が進まないことが主因です。

 

一昨年、盟友佐々木広志さんが「古美術佐々木」を開設し、私の所有する美術品類の売却dscf0024.JPG計画を立て実行寸前に亡くなりました。

遺志を繋ぎ「三島御寮」造営計画の資金調達の一環としてどうか、との相談もあり、協力者を得て、来月初めからヤフーオークションに出店する運びとなりました。

20年前に小野田雪堂先生命名の「ギャラリー珎玄齋(ちんげんさい)」の商標登録がそのまま継続されていることもあっての出店です。

出品は主として10年かけて収集したタイ山岳民族発掘の未整理数百点の古陶磁です。既に整理が済んだものの中から本として出版したものが『東南アジアに渡った・元明のやきもの』(里文出版2003年刊)です。

IMG_3459.JPG美術商の方から取り扱いの誘いも受けましたが、折角ご縁があり、タイの山奥からはるばる日本に来た作品たちです。この際未整理の物を分類整理し、考察をしながらまたご縁のある方々に求めて頂くことにしました。

 

ここに来て命ある限り続けたいと思っている建築家と、仕入れ済みで限りある古美術店主人との二足の草鞋を履くことになった顛末を見て、雪堂先生と佐々木さんが天から応援してくれるといいなと思っています。

 

          亡き人と 共に眺める 青モミジ 

 

 

写真: 上 ギャラリー珎玄齋の板看板(自刻)

    中2 タイ・オンコイ発掘現場(1998年)

    下 小野田雪堂刻 「珎玄齋主」

    TP 安南赤絵合子(15~16世紀)出土品の内 

 

 

 


2017年5月7日