新之介文庫だより

2018年5月3日
近詠・句歌都々逸22

 

大空に 設計舞うか 青モミジ

 

いつまでも 設計常住 通り雨

 

〽共に白髪と誓ったくせに 黒く染めてはネオン街

 

〽主のすること端から不信 ボケた振りしてまた触る

 

〽欲をかいても所詮は同じ 旅立つ時にゃ丸裸

 

青苔の露地に守りの青モミジ 躙に誘う風の清しさ

 

雲深き待喜の席の情けある 和みの一会旨き酒飲む

 

釣り釜に過ぎし一会の懐かしく 主の想いも擦れる鎖も

 

濃茶練る待喜の席の静かなる 至福を刻む音の涼しき

 

待喜なる席に充るは主の情 客の和みの笑みの楽しさ

 

面白や茶事に勝れる遊びなし 森羅万象一会に潜む

 

〽ビッグデータアタシと同じ スリーサイズが群を抜く

 

楽しみは逗子の庵の青紅葉 また逢い見ゆを待つるこの時

 

設計に 身を任せては 花を識る

 

〽正義、正義と騒ぐじゃないよ 夜盗もどきの偽野党

 

〽名前売れたらワイセツダメよ したきゃいつでも夢の中「ってネ」

 

〽想い思うてここまで来たが 主は歯ぎしりイビキにオナラ

 

知る人の何時か僅かとなるを知り 巡る季節の儚きを知る

 

好きなこと 絶ち真っしぐら 富士の峰

 

設計も せずに長雨 眺めけり

 

 

 


2018年5月3日