日本のすがた・かたち

能楽堂ライブ・「十方彩雲」-Ⅱ

                                                                                                                                                                                       
静けさはカミ降臨の験なれ 共に在るかの音の響きに


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能楽堂の静けさは轟く音を待っていた。

龍神に稲妻文の法被姿の「雷(いかずち)のカミ」(小林太郎)の登場で館内は一変する。

太鼓の音は雷鳴にも似て、この世のツミ・ケガレを祓い、雷聲は「大いなるもの」に歌を奉じる。

和讃
雷の聲なる音を響かせて 天地の間(はざま)清め参らん

雷のカミのひたすら振る撥は、聴き入る私の鼓動に呼応していた。

和太鼓は太古から日本人の心の音だったと思えた。

祭りに欠かせない最たる楽器は、「風のカミ」(岡山守治・倍音、口琴)と

「音霊」(望月太喜之丞・鼓)を呼ぶ。
                                                                                                                                                                   


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その脳髄に響く聲は、人々の曲事(まがごと)を払い、鎮める。

風のカミ(岡山) 

和讃
吹き荒れしこの世の風は曲事(まがごと)を 払い鎮める神の験ぞ

「音霊」(望月太喜之丞)は、綾なる鼓を奏で、

音(波動)がいきとし生けるものの根源であることを静かに知らしめる。

音霊(望月) 

和讃
この音は宇宙(そら)なる母の生まし音 神と仏の声と聴かまし


                                                                                                                                                              

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風のカミと言霊は、結びのカミ(KNOB)の出現を促す。

やがて結びのカミが貴人口から突如として登場する。
(続く)


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能楽堂ライブは3部構成(初座、幕間、後座)としている。

茶の湯にいう「茶事」の構成に倣っている。

初座

1.大いなるものを招くの儀

2.雷のカミが現れ、太鼓を打つ

  風のカミは人びとの曲事(まがごと)を払い、鎮める

  音霊は人びとを生あることの喜びでつつむ

3.風のカミと音霊が現れる

4.結びのカミが現れ、祝詞をあげる

  結びの力により、この世(館内)に彩雲をたなびかせる

(構成メモより)


(2009・11・29 MOA美術館能楽堂  slapshot:星野英介)
                                                       

                                                                                                


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