瑞雲茶会とハリウッド映画
『熱海瑞雲茶会録』入稿の前々日に、表紙を変更したいとの電話が太田先生
からありました。
以前ご覧になったあるお芝居の舞台背景を例に挙げながら、そのイメージを
こんな風に説明されました。
「緑青が白にグラデーションして、そこに朱の雲を浮かべる」(太田先生)
「朱色の雲?熱海の空ですか?」(僕)
「空なのか、海なのか、山なのか、
そのどれもがともにあり境目の無い状態。
輪郭ははっきりとせず、
靄が掛かっているようにぼやっとしていて、
見えているのか、見えていないのか、
そのどちらでもない際の景色」(太田先生)
太田先生は、様々な言葉で日本の気候風土が創りだす、日本の原風景を伝え
ようとしてくださっているのに、集中力の無い僕は、なぜかアメリカ映画の
『フォレストガンプ/一期一会』で見た、こんなシーンを思い出していたのでした。

フォレストがアメリカ大陸を走って縦断していた時に見た、モニュメント・バレー
に登る朝の光を回想して、彼はこう言います。
-------------------------------------------------------------------
And in the desert, when the sun comes up,
I counldn't tell where heaven stopped and the earth began.
砂漠の日の出
境目がわからなかった
どこまでが天国で
どこから この世なのか
『フォレストガンプ/一期一会』
-------------------------------------------------------------------
いや、違う違う。 モニュメント・バレーじゃなくて、ニッポン、ニッポン。
国籍不明、文化的背景のない僕の思考回路は、こうやって迷走します。
太田先生のイメージに少しでも近い表紙がつくれるでしょうか。
『熱海瑞雲茶会録』、もう直ぐ完成(の予定)。
最近のコメント