猩猩緋(しょうじょうひ)という赤色
「赤からだんだんと白にグラデーションして、もう一度赤に戻る」
太田先生の「和の心にて候in熱海」のパンフレットの色のイメージでした。
「赤って… どんな赤ですか? 厳島神社の鳥居の色ですか?」(僕)
「いや。巫女さんの袴の色」(太田先生)
僕は、猩猩緋(しょうじょうひ)という赤色を使ってみることにしました。
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猩猩緋(しょうじょうひ)
鮮やかな濃い深紅色をいう。能の『猩猩』では猩猩(猿ににた伝説上の霊獣)
が赤毛装束をつけて登場するが、その赤毛、赤面、赤装束からの連想からつ
けられた色名である。(中略)その鮮やかで刺激的な赤の毛織物を戦国大名た
ちが買い入れ陣羽織などにして身にまとった。
『日本の伝統色』(ピエ・ブックス)より
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菊池寛氏の小説に、猩猩緋の陣羽織が登場する『形』という作品があります。
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『形』のあらすじ
いつも猩々緋の陣羽織を着て暴れ周り、敵に恐れられていた武士が、初陣の
名づけ子に懇願されて猩々緋の陣羽織を貸し、別のいでたちで出陣する。
すると、いつもと勝手が違い、逃げ回るはずの雑兵たちが勇敢に立ち向かう
ため思いのほか苦戦する。彼が「形」の力に気づいたときは既に遅く、なんと
いうことも無い雑兵の一撃によって武者は絶命してしまう。
・『形』(菊池寛 著)
http://www.aozora.gr.jp/cards/000083/files/4306_19830.html
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…というお話し。
日本人は、猩猩緋という色が放つ「目に見えないエネルギー」に気づく
高い感受性を持っている、というエピソードなのだと思います。
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