シンノスケ・コード
以前、太田新之介先生から、ご自身が主宰する樵隠塾の紹介文を僕の言葉で
書いて欲しいとの依頼があり、困ってしまったことがあります。
なぜかというと、太田先生ほど「こういう方です」と、言葉で人に伝えるの
が難しい方は他にはいらっしゃらないと思うからです。

例えば、太田先生のことを「建築家」とご紹介しても、現在世間一般に知ら
れている建築家、たとえばA藤氏やK川氏、M川氏等とは、その人となりも作品
も異なる方ですし、ご自身で150回以上の茶事をされた「茶人」と説明しても、
今までお茶の世界にいらっしゃった方が創られて来た「茶人」のイメージにも
うまく重ならないと思うのです。
今、一番相応しい太田先生のご紹介の仕方は、「今年の11月に『和の心にて
候in熱海』というイベントで、瑞雲茶会という大茶会を企画・構成・監修し、
東西の楽器を際無く響かせる能楽堂ライブの演出をされる建築家」という説
明でしょうか。
ところで、このイベントのタイトルを、『和の心』でもなく『和心』でもな
く『和の心にて候』という候文(そうろうぶん)にしたところに、実は太田先
生のメッセージが込められていたことを、先日あるきっかけで知りました。
「ほう。やっとシンノスケ・コードに気付いたか。」(太田先生)
こう言われて、さらにどきっとしました。
それは、レオナルド・ダビンチの様に、太田先生の創作活動には、他にも
まだたくさんの暗号(メッセージ)が隠されているという意味だからです。

そうだ!「太田先生は、レオナルド・ダビンチの様な方」という説明はどう
でしょうか?
太田先生からも、ダビンチからもこう叱られそうです。
「お前、何もわかってないなあ!」
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