眠っている本能
人間の脳の約97%が眠っていると言う、、、
なぜアボリジニの人々が、循環呼吸という方法で演奏するようになったのか?
そんなことをふと考えたことがありました。
それが、なんとなくですが、僕の中でわかるようなことがありました。
今回の能楽堂ライブに出演される奈良裕之さんと一緒に出させていただいた
ドキュメンタリー映画があります。地球交響曲第六番という映画です。
地球交響曲という映画は龍村仁監督の作品で、1992年に公開されて以来、
いまだに自主上映という形式で全国のどこかで上映され続け今までに200万人
以上の方が観た映画です。
宇宙飛行士、科学者、宗教家、サーファー、、、と年齢、職種、宗教を越え、様々な
人間に焦点をあてインタビューしていく映画です。
その最新作が、出演させていただいた第六番です。
?すべての存在は響き合っている?音がテーマの作品です。
その中にザトウクジラの唄を研究されている海洋学者のロジャーペイン博士が出演
されているのですが、映画の中で出てくるザトウクジラの、人間の耳には聴こえない
超低周波の音が凄いのです。
体の60兆もの細胞すべてに響きわたるような低音。それを初めて聴いた時、鳥肌が
立ちました。
アボリジニの方が伝統的に吹かれているイダキ(ディジュリドゥ)の音に限りなくちかい
ように感じたのです!静かに、鯨の深い呼吸で長く長くたんたんと続いていく音。
その時に直感的に思いました。アボリジニの人々にはこの音が聴こえていたのかもし
れない、、、。
よくアフリカの人が、信じられないくらい遥か遠くのものを見分けることができ、目がい
いなんて言いますが、きっと僕ら現代人の目が悪いのだと思います。人間本来の能力
を持ち続けているか、自分を取り巻く環境が便利になり能力を発揮しなくてもよくなって
しまったのか、大きな違いがあるように思います。
アボリジニの人々は、本来は耳には聴こえない自然界の音やメッセージを感じ取り、
自らを地球や宇宙に流れる自然界の音の流れに波長を合わせようとしたんじゃないか
と思います。なぜなら、自然こそ、大いなる神の現れそのものなのだから、、、だから
こそ、その実体に近付くために、アボリジニの人々は循環呼吸で音を紡いでいたんじゃ
ないかなって僕は思います。
鯨の超低周波、科学者が言う、宇宙に流れる超低周波の音の波、、、そういう音に限り
なく近い空洞の木の響き。何万年もの間、残ってきたのも不思議ではありません。
何かになるためでも、誰かに認められるためでもない、物事の流れはあっても優劣の
ない世界。比べない世界。ただあるという本質。それこそが僕が大切にしたいディジュ
リドゥの世界です。
瞬間瞬間を己ができる最大のことを、信じきりワクワクしながらやりきったのなら、あとは
野となれ、山となれ!です。着陸場所などわかりません。成るときは必ず成る!成らぬ
なら時が満ちていない。ただそれだけ。ただ自然の流れの中で‐在りたい‐と思います。
己の中に眠っている力、、、それを開く力も、本来自然の一部である、己の中にあるの
かもしれません、、、
合掌。KNOB拝。


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