ギャラリー珎玄齋 オークション出品履歴

オークション出品 1/15~1/21

 

№ 1046タイ・サワンカローク褐釉虎水注15~16世紀

作品説明
時代15~16世紀
オムコイ出土品
虎形の器体に彫を施し褐釉を施し焼成した大型の肖形である。
歯をむき出し、恐ろしい顔をして威嚇しているように見える。背に穴があり、口から水が出るように作られている。お守りや玩具、奉納物として作られたとされるが、五百年ほど前、この作品を作った陶工の姿が偲ばれる工芸品である。
永く土中にあったため釉がカセている部分はあるが、欠けなどはなく完品といえる。
サワンカローク彫褐釉彩作品の特色を備えた逸品といってよい。
水洗浄済。

サイズ  タテ:10.5  ヨコ:5.8  高さ:9.3センチ

 

№ 1049ミャンマー・白釉緑彩馬戦士像15~16世紀

作品説明
時代15~16世紀
メソート出土品
白釉緑彩陶の「半馬半人」像である。
武器を持った馬神の戦士とされ、守護神ともされている。この種の戦士像は他に象、獅子、獣、鳥などがあり、いずれもユニークな造形物となっている。
永く土中にあったとは思えないほど劣化は少なく、緑彩は淡い光沢を見せている。
キズや欠けはなく完品といえる。往時の人たちは大切な馬を神格化して敬ったのだと思う。馬の歯をむき出した顔に愛嬌がある。
洗浄済。

サイズ  タテ:19.6  ヨコ:18.6  高さ:24.6センチ

 

C91タイ出土中国明・青花鳳凰文ケンディ17~18世紀

作品解説
時代 17~18世紀
オムコイ出土品
ケンディ(乳瓶)形の水注で、2世紀頃、インドで神聖器として用いられたクンディが最初のもの。
東、西アジアで製作され東南アジア向けに輸出された。
16世紀後期以降はヨーロッパに運ばれ、日本では17世紀後半に、伊万里ケンディが出島から東南アジアに輸出されている。本作品の青花(染付)は、つがいの鳳凰が花の上で舞う姿が描かれた美しいケンディである。全体にブルーが美しく、胎土も上質なもので、明末から清初にかけての景徳鎮民窯作品と考えられる。経年の風化は僅かにあるが、カケなどの欠点はなく、透明釉も光沢があり、完品といえる。高台内は焼成時の砂が溶け込んでいる。

サイズ  タテ胴径:13.0  ヨコ:12.8  口径:2.4  高さ:15.6センチ

 

C93タイ出土中国明・呉須赤玉型物香合17~18世紀

従来、安南(ベトナム)で焼かれたとされた赤絵の合子。
中国元様式の赤絵をもとにした紅安南の合子は、16~17世紀の室町~江戸時代に輸入され紅安南といわれ、茶碗などと共に珍重された。
合子はタイのオムコイなどで数多く出土し、中に石灰が残っていたものもあり、上流階級の使用したキンマ(ビンロウジと石灰とキンマの葉を噛む習慣による嗜好品)入れだったという。キンマは当時からタイで広く愛好され、キンマの道具入れなどの用具が発達し、陶磁器のほか漆を塗ったものも作られた。日本に輸出された安南染付、紅安南茶碗と共に茶人に香合として使われた。近年、中国福建省漳州窯で焼造されたことが判っている。
漳州窯は明代から清初の窯。窯跡は、福建省漳州市平和県を中心に漳州地区に広範囲に分布。景徳鎮窯製品を模倣した粗製の青花磁器(呉州染付)や五彩磁器(呉須赤絵)、白釉磁器(白呉須)、藍釉白花・褐釉白花(餅花手)、素三彩(交趾香合・交趾三彩)などが生産され、東南アジアや日本、西アジア、ヨーロッパなど世界各地に輸出された。
作品説明
時代17~18世紀
タイ・メソートと国境を接するミャンマー領内パゴダ遺跡基壇から出土(中国景徳鎮窯製染付、合子などと共に出土)
安政2年版「形物香合相撲・番付表」西二段目21の呉須赤玉と同種のものと思われる。
きれいで白い胎土に透明釉を掛け焼成後、赤や緑の上絵をつけ再焼成している。
赤色が経年により褪色し、かすれ部分もあるが、鮮明で強く印象的で、古色を堪能できる良品といえる。山土ではなく砂質土中にあったため綺麗に洗浄できている。
明末から清初の福建省漳州窯作品と考えられる。香合として珍重されると思われる。

サイズ  径:6.3  高さ:4.0センチ

 

 


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ギャラリー珎玄齋
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よりご高覧ください。

2018年1月15日