ギャラリー珎玄齋 オークション出品履歴

オークション出品 1/8~1/14

 

1042ミャンマー・緑彩象戦士像15~16世紀

作品説明
時代15~16世紀
メソート出土品
白釉緑彩陶の中の緑彩「半象半人」像である。
ヒンドゥー教の神様であるガネーシャとは趣が違い、武器を持った象の戦士とされ、守護神ともされている。この種の戦士像は他に馬、獅子、獣、鳥などがあり、いずれもユニークな造形物となっている。
永く土中にあったとは思えないほど緑釉は綺麗に残り、淡い光沢を見せている。キズや欠けはなく完品といえる。
福の神であるガネーシャ同様、往時の人たちは大切な象を神格化して敬ったのだと思う。象の顔付きに愛嬌がある。
洗浄済。

サイズ  タテ:16.5  ヨコ:16.5  高さ:27.0センチ

 

№ 1044安南染付菊花蓮弁文筒碗16~17世紀

作品解説
時代 16~17世紀
オムコイ出土品
安南染付は釉薬に灰分が多く含まれるため流れやすく、作品も釉下の呉須下絵も滲みが強く、菊花と蓮弁文が混じり合い、藍がグラデーションのようになっている。
永く土中にあったための劣化や風化は少なく、貫入部全体に淡いシミが入り込む他に欠点は見えない。状態は透明釉に綺麗な光沢があり、キズやカケなどはなく完品といえる。
高台内部は鉄泥(渋薬)が塗られている。
冬季に使用する筒茶碗として茶人垂涎の安南手といえる。
洗浄済

サイズ  口径:11.8   高さ:10.6センチ

 

C86タイ出土中国明・色絵雲堂手三脚大香炉17~18世紀

作品解説
時代 16~17世紀
オムコイ出土
雲気が起こる中、楼閣が姿を見せる意匠が特色として、古来雲堂手とか雲屋台と称され珍重されてきた大型香炉。
染付のものと、古赤絵の雲堂手と呼ばれたものがあるが、作品は江戸期に茶器として我が国に将来されたものと同種のものと思われる。
筒形の器体に三脚が付き、上部は赤色で雷文を巡らし、他は赤、緑による雲、楼閣、橋、鳥などを描いている。手慣れた筆触媒が鮮やかに眼に映る。染付の雲堂手とは異なった趣のある秀品で、赤色に僅かな風化はみえるが、欠点はなく美しさが漂う作品である。
1700年代にかけての景徳鎮窯作品と思われる。陶磁史資料としても希少といえる。
洗浄済。

サイズ  径:14.3  高さ:11.8センチ

 

C90タイ出土中国元・青花牡丹瓜文鉢13~14世紀

青花は我が国では染付と呼称されるが、発明されたのが13世紀の元の景徳鎮窯といわれる。
当時元青花を手にした人は、その美しさに感動したことと推察される。
その後、13世紀から今日まで青花磁器は世界中で製作されてきているが、元青花に勝るものは作られていない。胎土、コバルト呉須、釉薬、陶工の技術と研鑽、そして国家的な方針と、全てが揃った稀な時代の産物が元青花器といえるのではないだろうか。
近年、タイ北西部より発掘された元青花磁器類は、現代では再現不可能とされ、青花釉裏紅、釉裏紅と共に、中国陶磁史の頂点を訪ねることができる。
作品解説
時代 13~14世紀
1999年 オムコイ出土品
中国元代に景徳鎮窯で焼造された青花の鉢で元初期のものと思われる。
発掘時に立ち会った作品で、この種の陶片も出土している。
元青花の景徳鎮官窯作品の特色は、形状に緊張感が漂い、コバルト呉須が美しく、絵付けが洗練されている。
高台露胎部分の削り方が一定で、焼色が美しく共通するものがあり、透明釉は少し青味がかる。
見込み底に描かれている瓜や蕉葉文斬新で、外周は元初に見えるラマ式蓮弁と、牡丹文が配されている。口辺が端反りで美しく、端正で重厚な鉢といえる。
経年による風化や劣化はなく、完品といってよい。
中国陶磁史上、貴重な作品といえる。
洗浄済。

サイズ  口径:18.2  高さ:9.0センチ

 

 

 


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2018年1月7日