胸の内
「兵ちゃんこんばんわ。タマ暑いわね」
「姐さん夏バテはないの?」
「アタシ歳を取らなくなってから丈夫になってね、ピンピンよ」
「へー、怪獣クラブのママみたいだね」
「兵ちゃんは?」
「そーだなあ、ピンピンとかというのはなくなってきたね」
「やーね、そんなのいつまでもある分けないでしょ」
「いってみようか、…ん」
梅雨が明けたよアナタの出番 梅干しババァの晴れ姿(356)
「兵ちゃん、噂に聞くと梅干し作りの名人何だって」
「違うよ。ボクがやっても梅干しジジイだから絵にならないね」
「あらいやだアタシが梅干しババアだっていうの」
「その通りニャーン」
「オー出てきたね。タマはタマに出てくればいのよ」
「それにしても今年の夏は暑そうね」
「自民党も民主党も衆院選挙で暑くなるね」
「兵ちゃん、梅雨明け都々逸をもうひとつ、…ん」
梅雨は明けるしお酒も空ける ひとつ開けない胸の内(357)
「いいね、淡い恋心かな?意味深で綺麗だね」
「いつも誰かのことを思っている唄ね」
「こんなのは、…ん」
みんな誰かを想って生きる 夏の恋とか風の盆(358)
「風の盆か、あの胡弓の音(ね)を思い出すなあ」
「兵ちゃんが思い出してるのはあの女(ひと)でしょ」
「姐さんどこまで知っているの」
「アタシゃ地獄耳だっていってるでしょ」
「地獄行きだニャーン」
「コノヤロ、道連れにしてやるからね」
「じゃボクが、…ん」
逢うは極楽別れは地獄 好きなお方が「いるときだけ…」だって (359)
「兵ちゃんセリフ入りね。切れがいいわね」
「考えてみれば、何時も極楽も地獄も一緒だね」
「そうね、考えようね」
「麻生総理もこれで楽になるよ」
「あんなに苦労することを知っていながら、政治家は首相になりたいのね」
「民主党でも同じだよ。なってみれば地獄かも知れないね」
「兵ちゃん、アタシゃここで都々逸唄っていれば極楽よ。次は…」」
待っていたのよ声掛かるのを 裾の乱れを月が見る(360)
「艶っぽいね。月に見られたいね。そう、声をかけられるって大事なことだね」
「人間声がかけられなくなったらお仕舞いね。兵ちゃん毎晩お願いね」
「タマ待ってるニャーン」
「タマ、お前もタマにはいいこと言うわね」
「姐さん分かった、明日は新月だ、恋の闇路にまた来るよ」
「嬉しいわ…お金も持ってね」
「いっぺんに酔いが醒めたね」
「こんなのは、…ん」
慕い焦がれて後先見えぬ 見えぬ筈だよ恋の闇(361)
「”したいしたいと行きつく先は解散ばかりか何したい”。政治の闇も同じだね」
「兵ちゃん、それにしても宇宙に行ったきり戻れなくなったらどうなるの?」
「うーん、宇宙人になるのかな」
「若田さんっていったかしら、戻ってこれるのかしら」
「今月末に還ってくるそうだよ」
地球だけでも生きられるのに 愚か儚し人の世は(362)
「宇宙のゴミを誰が拾いに行くのかしら」
「行けば行っただけ汚すのに、それは見せないで・・・卑怯だな」
「地球って神秘的な星なのにね」
「姐さんみたいだよ」
「淫秘的だニャーン」
「タマ今年の夏は暑そうだから、オケケを全て刈ってやるよ!」
「タマ寒いニャーン」
「姐さん闇路だから送ろうか」
「お願い兵ちゃん。暗い夜道って胸がときめくわね」
「いってろニャーン」