お好きなようね
「兵ちゃん、エリザベス女王が65億円も損したっていうんじゃないの」
「イギリスの女王は資産家で博打がお好きなようだね」
「王様たちも株の投機をするの」
「ああ、日本の天皇さん以外は世界中みんな博打ちだね」
「真面目に汗して働かないからバチが当たったのね。だけど有難いことね。天皇さんがこの金融危機で何兆も損したなんてことになったら恥ずかしいものね」
「世界に類例のない日本文化の深遠で優れたところだね」
「兵ちゃんは株やらないの」
「蕪は食べるの好きだけどね」
片っぱしから博打のやから バチが当たるに働かぬ(192)
「どうして日本だけこうなってくれてるの」
「縄文時代の、…そうだなぁ、1万5千年前あたりからの蓄積だね」
「へー、今の日本が1万5千年の積み重ねっていうわけね」
「そうさ、世界に類例がないんだよ」
「そうすると、アタシも類例がないひとりね」
「姐さんは日本でも類がないね」
「それってホメてるの?」
「まあね」
日本の国の優れたとこは 気候風土に神が棲む(193)
「天皇さんも日本人を代表する神さまね」
「すごい歴史と目には見えない神々しさを兼ね備えた存在だね」
「天皇さんみたいな存在は世界にないの?」
「ないね。ブッシュとかプーチンじゃ何とも追いつかないね。今度の金融危機の損失で分かるけど、エリザベス女王だって只の利殖家みたいなもんだね」
「天皇さんてお金がないの?」
「必要なお金は国が用意するけど、個人のお金や財産ってものはないんだね」
「へー、やっぱり神さまだわね。財布や貯金通帳がないんだ」
「天皇陛下って名刺も住所も投票権もないんだよ」
「そうしてる日本人って不思議な人たちね」
わからないのよ日本のことは 変なガイジン雲つかむ(194)
「もうひとつ、…ん」
日本のお人が判らぬことを 出稼ぎガイジンしたり顔(195)
「もうひとつ」
説明されるとそうかと思う 外タレ男の得意顔(196)
「ついでにもうひとつ!」
大和ことばを知らないひとは 大和ごころをしらぬひと(197)
「日本語でしか日本は理解できないね」
「兵ちゃん、じゃぁ、なんで日本人は日本の良さとか、素敵なところを知ろうとしないの」
「日本人だからだね。まるっぽ日本人だから、それを掘り下げて知る必要がないんだな」
「へー、そういうもんなのね」
「だって、日常に日本のことを考える必要がないんじゃないの」
「そうね、アタシゃ今夜の花代のことだけ考えるもの」
「姐さん現金」だね
「そう、兵ちゃん今夜も現金でお願いね」
日本良いとこ一度はおいで 花咲く野山に湯のけむり(198)
「姐さん、温泉に行きたくなったね」
「兵ちゃんの足揉みって人間国宝なみだっていうんじゃないの」
「姐さん、天皇さんの話をしてるっていうのに、足揉みはないだろ」
「タマ、兵ちゃんに揉んでもらうといいよ」
「タマ、揉んでもらいたいニャン」
「ボクは踏むのが得意だよ」
「タマを踏むの?」
「姐さん今夜もいい月だね」