独りぼっち
「兵ちゃん今晩は。朝晩寒くなったわね」
「お彼岸過ぎると一気だね」
「タマ、これからコタツが恋しくなるわね」
「うんニャー」
「今どうも、アメリカさんがピンチね」
「株の乱高下で不安が広がっているのが分かるね」
「血圧計みたいね。こんなのどう、…ん」
カブはカブでもこの手のカブは 上がり下がりで身をやつす(171)
「姐さん株やってるの?」
「アタシゃ博打はやらないわ」
「世界中賭博師だらけだね。ウォール街なんて博徒の巣窟だね」
「兵ちゃんどう、ひとつ」
「そうだなぁ、アメリカの一極覇権もぼちぼち終わりだな」
これから世界は自国の良さを 探し案じて舵をきる(172)
「兵ちゃんて、すごく視野が広いのね」
「これから世界は大きく動き出すよ。日本の政界も政党再編成が起きるね」
「どうなるの?」
「自分の国の価値観からものごとを考えるようになるね」
「今までは違っていたの?」
「長いこと、アメリカの一方的な価値観に沿ってきたからね」
「そう、これからは日本のいいところが世界に認められるかしら」
「日本人自身が、気がつくと思うよ」
「うれしいわ、芸者が繁盛するのね」
「ウーン?」
グローバリズムにカビ生えてきた 日本の動きがお手本に(173)
「兵ちゃん、今夜は色気がでないわね」
「まだ国を憂える気持ちがあるからね」
「もう還暦過ぎたら国のことは考えなくてもいいんじゃないの」
「そうはいかないよ、若い人たちに日本の良さの深いところを伝えなくっちゃな」
「今夜は地球規模の都々逸ね。こんなのは?」
偽装世界に生きてるけれど 和みごころで空をみる(174)
「空はずっと繋がっているからね。隣を思いやる和ごころか…」
「皆独りぼっちなのよ、だから偽装するのよ」
「そうかも知れないなぁ。子どもたちのことや周りのことを考えたら、メラミンなんて入れられないな」
「お金を稼ぐことだけを目的にさせた大人は変質者ね」
「お金を稼ぎ過ぎると皆変質するからね」
「兵ちゃんはその点、良かったわね」
「ウーン、よし」
大和ごころをかたちにすれば 隣のひとにご挨拶(175)
「ホントに大切なことは日常だわね」
「人間に学習能力があるっていうの、間違いかも知れないね」
「どうして?」
「今度は東大で水銀農薬米が出てきた。頭の下げ方の練習が足りないな」
「そうね、東大下げには美しさがないわね」
これが次代の手本になると 胸を張ってなぜいえぬ(176)
「何度もいうようだけれども、学校で教えるべきよ、下げ方!」
「特に責任を取るということをしない官僚にいいたいね」
「最後にアタシが一発!」
ナニも立てずに屁もこかず そんな男が増えてきた(177)
「男の所為ばかりじゃないけど…。こんな男に誰がした♪♪」
「兵ちゃん唄ってる場合じゃないわよ。国家の存亡の時よ」
「タマ、猫の世界もそうか?」
「タマはみんなと交歓するニャン」
「今夜もラブソプラノ発生か」
「兵ちゃん次のお座敷は柔らかくね」
「ボクは柔らかだよ」