2009年10月01日
月に思いを
「兵ちゃんこんばんは、タマ相変わらずね」
「姐さん今夜は一重だね」
「もうすぐ袷がが着れて嬉しいわ」
「中秋の名月も近いしね」
「兵ちゃん今夜は月の都々逸で行ってみない?」
「そうだね、月は日本人の美意識の結晶体のようなものだからなあ」
「こんなのはどう?…ん」
月にうなじを見られるは良し 好いたお方にゃ恥ずかしい(398)
「きれいだね。ボクも月に恥ずかしさでいってみようか」
「お願いいって!」
「じゃ姐さんの気分でね、…ん」
好いたお方と眺める月は 優しうれしい恥ずかしい(399)
「まあ、いいこと。アタシのいまの心境だわ」
「もう恥ずかしさなんてないニャーン」
「また出てきたねタマメタボ!お前は外にいってオスでも漁っておいで」
「タマ足りてるニャーン」
「姐さんの心境をもうひとつ、…ん」
ダメと言われりゃなおさら募る 月も知らない片思い(400)
「まあ憎いお方。私の片思いを知ってるなんてやーね」
「磯千代姐さんのことだ、きれいな恋心ってやつだと思うよ」
「兵ちゃんお見通しね。秘かに燃える恋心って最高ね」
「もうシワシワでアタックできないだけニャーン」
「このヤロー、アタシを見くびるんじゃないよ」
「タマ、姐さんはまだまだ立派な現役だよ」
「兵ちゃん口直しにこんなのは、…ん」
紅の名月ながめていたら 膝を枕の主の顔(401)
「赤い丸顔?下から見られてた? いろいろに想像できる名句だね」
「膝枕をしてあげたいわね」
「じゃその心境を、…ん」
月を浮かべた盃ふたつ 思いかなわぬひとり酒(402)
「憎い都々逸ね。本当は兵ちゃんが本命だったりして…」
「嬉しいね」
「タマ妬けるニャーン」
「タマが焼けてどうすんのよ。タママルヤケか?」
「兵ちゃんそれにしても鳩山政権はいいすべり出しね」
「そうだね。病気や年寄りだった自民党大臣よりいいし、時勢が味方してるね」
「自民党はどうなるの?じい様たちがいる間はダメじゃないの?」
「年寄りも必要だけど、“麒麟も老いぬれば駄馬になる”っていうからね」
「あのシーダバダバ、のダバなの?」
「優れた人間も老いると只の人になるってことだね」
「あらやだ、アタシは現役よ。どうこんなのは、…ん」
惚れちゃいけないダメだと分かる 分かっているからまた惚れる(403)
「現役の意味が少しずれているような気もするけど、まあいいや」
「タマげるニャーン」
「タマ!タマ蹴ってどうすんのよ」
「痛いニャーン」
「このおバカタマ!」
「姐さん、人は解釈の違いでどうにでもなるんだね」
「兵ちゃん、世の中って見方によっては正反対になるのね」
「是非善悪は立場によって逆転するのがこの世の常だね」
「こんなのは、…ん」
いいじゃないかよ浮世のことだ お釈迦様さえ家出する(404)
「おう、出家のお釈迦さまも家出人か。姐さん深いなあ」
「何事も決めつけないことね。半分はそうじゃないってことね」
「さすが姐さん歳の功だね」
「歳はとってからが勝負よ」
「ボクは出たとこ勝負ってのが好きだけど」
「タマは勝負下着って時が好きだニャーン」
「お前その格好は何なの、ない胸なんか隠してさ」
「タマ、勝負の時ってわけだね」
「タマは平和でいいわね。兵ちゃん今夜も送ってね」
「今夜はいい月だよ。日本の月だなあ」
最近のコメント
投稿ありがとニャー
ささヤン on こぼれる:
つがいのよさと、ひと
タマ on 白いえり (英訳):
コメントありがとニャ
みりんちゃん on 白いえり (英訳):
いつも微笑みながら読
みりんちゃん on ごっこネ (英訳):
まみさん。都都逸も英
ささヤン on 白いえり (英訳):
お久しぶりです。
タマ on ついでね:
みりんちゃん、ありが
みりんちゃん on ついでね:
きもの姿のふっくらタ
兵衛 on 雲が出てきた:
≪ 雲の行方は誰もが
ささヤン on 雲が出てきた:
絶妙な雲の出番は お