2009年09月05日
クラブへ
「兵ちゃんこんばんは。今夜は月がとってもきれいよ」
「今夜は月を見ながらシンネコいきたいね」
「新猫ってタマのことニャーン」
「バカだね、シンネコって男女がしっぽりとする場面だよ」
「タマ、しっぽ振るニャーン」
「お前いいからそこで振っておいで」
「姐さんいってみようか」
「アタシからね、…ん」
しっぽりと 濡れているのは思いでばかり せめて聞きたや主の唄(384)
「嬉しいね。これは唄いたくなる都々逸だね」
「次は兵ちゃんよ」
「しっぽりか……ん」
生きてることが切ないことと 知ったあの夜のくちうつし(385)
「まあ兵ちゃんやるわね。アタシの過去を知ってるみたいね」
「もう過去ばっかりニャーン」
「このタマメタボ! アタシを愚弄する気か」
「姐さんしっぽりは本能的な男女の時間だね」
「アタシそれってよく分かるわ。気持ちを相手にあげてるのね」
「互いを思いやっている刹那だね」
「まあ、格調高いこと」
「格調っていえば今の自民党には格調っていうものがないわね」
「老人と病人とアル中が集まっている党って感じだな」
「花がないわね。花のあるお人がいないのが敗北の原因ね」
「いってみようか」
粋という字を忘れたころに 上がる止まるし漏れはじめ(386)
「ほんとね、粋は息と一緒ね。だけど漏れはじめって、よく唄うわね」
「もうモレシャンだニャーン」
「お前色気がないわね。垂れ流しのお前とは違うのよ!!」
変なオババの集まりだけに 怪獣クラブの名が知れる(387)
「兵ちゃんこの前お客さんのお供でスナックへいったの」
「高齢者が悶えて歌いまくってたんだね」
「そうよ、元気が良すぎるっていうか、もう先が短いあがきっていうか…」
「姐さん怪獣クラブの異名を持つような年寄りは称賛すべきだよ」
「だって少し悲しいジジババの光景だわ」
「蛍も最後は光を増すっていうから…」
「長く次の代のために働いてきた功労者ね」
「こんなのは、…ん」
いいじゃないのよ生きてる限り 踊り狂える影法師(388)
「影法師って深い都々逸ね。お釈迦さまが作ったみたい」
「都々逸は日本の最高芸能のひとつだよ」
「学校の教科にでも入れれば、粋な大人が育つのにね」
アタシゃ都々逸唄って暮らす 粋な貴方のためにだけ(389)
「おう、磯千代姐さんにそういわれると嬉しいね。男冥利に尽きるね」
「兵ちゃんもやって」
ボクと別れてまだ間もないに 女は出世の早いもの(390)
「あら、信用してない三亀松調ね。新古典都々逸は久しぶりね」
「しっぽりついでのやり取りだね」
「男と女の夢芝居ねえ」
「タマ、納得ニャーン」
「お前はきっと錯覚だよ」
「姐さん、月がきれいだから送ろうか」
「怪獣クラブへ寄ってみる?」
「行ってみようか」
「タマ、行きたいニャーン」
「タマ、お前の行く末が見えるからお止め」
「タマおとめニャーン、だけど…?」
最近のコメント
投稿ありがとニャー
ささヤン on こぼれる:
つがいのよさと、ひと
タマ on 白いえり (英訳):
コメントありがとニャ
みりんちゃん on 白いえり (英訳):
いつも微笑みながら読
みりんちゃん on ごっこネ (英訳):
まみさん。都都逸も英
ささヤン on 白いえり (英訳):
お久しぶりです。
タマ on ついでね:
みりんちゃん、ありが
みりんちゃん on ついでね:
きもの姿のふっくらタ
兵衛 on 雲が出てきた:
≪ 雲の行方は誰もが
ささヤン on 雲が出てきた:
絶妙な雲の出番は お