和の心にて候 Top

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2009年04月04日
月明かり

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「兵ちゃんこんばんは。タマも相変わらずね」
「姐さん日本国中花見の真っ最中だね」
「そうね、国をあげてのお花見なんて世界中にないわね」
「日本人だけかも知れないね」
「今夜はさくら都々逸でいきましょうか」
「うん、いいね、…ん」


ioriten.gif淡い思いで心が染まる 桜堤の二人連れ(293)
「淡いピンク色ね、きれいだわ」
「桜並木に水の流れがあると絵になるね」
「好きな人と歩くのがいいわね」
「そうだね、嫌な奴だと桜がきれいに見えないからなぁ」
「こんなのはどうかしら、…ん」


ioriten.gif川面に映る桜の花が 濡れてる鯉(恋)を見てそよぐ(294)
「流石姐さん、決まってるね。鯉は水の中でも濡れるんだ」
「兵ちゃん野暮なことはいいっこなしよ」
「そうだな、いってみようか、…ん」

                       

ioriten.gif月の明かりで観る桜さえ 君の笑顔にゃ勝てやせぬ(295)
「上手いわね。兵ちゃん夜桜で彼女に迫ってるのね」
「夜の桜は妖しい雰囲気があるからね」
「こんなのは」


ioriten.gif桜吹雪が舞い散るなかで 影が寄り添う月明かり(296)
「花が散るか……。その儚さがたまらないなぁ」
「タマもたまらないニャーン」
「バカだね、タマには恋の儚さなんて分からないのよ」
「タマ、疼くニャーン」
「タマの疼きはこれと違うのよ!」
「よし、ボクも散るのをひとつ」


ioriten.gif桜吹雪が舞い散るなかで 袖が離れる濡れている(297)
「同じ掛け都々逸ね。やっぱり恋が散るのが似合うわね」
「磯千代姐さんは何度袖を濡らしたの」
「初っちゅうニャン」
「このヤロー。お前と違うんだよ」
「姐さんのその時の心境を唄おうか」
「兵ちゃんお願いね」


ioriten.gif生涯を 恋に生きると思いはしたが 散るか今宵の桜花(298)
「まあ素敵、その思いも桜のように一瞬に散ったのよ」
「姐さんもいい恋をしてきたようだね」
「そうね、皆素敵な思い出ね。あの人も、あの方も…」


ioriten.gif何時も逢いたいそう思っても 散った桜の恨めしさ(299)
「覆水盆に返らずね。一度起きたことはもう元には戻らないのね」
「桜が散った後のそこはかとない寂しさもね」
「アタシって、来年も桜が見られるのかしらってね」
「姐さんは未だツボミだろ、心配ないよ」
「兵ちゃんって優しいのね」
「夜の桜を観ながら送ろうか」
「月がきれいな夜だわ…」


                                            


2009年04月13日
くり返しネ

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「兵ちゃん今晩は。今夜は少し元気ないわね」
「うん、世話になった人が亡くなったんだ」
「まあ、それはご愁傷さま」
「この歳になると、段々知り合いがいなくなるんだよなぁ」
「そうだわね。アタシなんかもう2,3人よ」
「タマは多いニャーン」
「兵ちゃん今夜はお弔いの都々逸でどうかしら」
「いいね、……ん」


ioriten.gif人の別れの切なさつらさ「だけど、だけどね」会える嬉しさ美わしさ(300)
「お別れが辛いわ、兵ちゃんよく分かるわ」
「人生は出会いと別れの繰り返しだからね」
「本当にそうね。別れるために出会っているみたいね」


ioriten.gifみんな悲しい切ない辛い あなたがいなけりゃなお辛い(301)
「兵ちゃん妬けるわね。私もひとつ…ん」
                       

ioriten.gif固い契りの男と女 金がないのが玉にキズ(302)
「お金も人生の縮図だからなぁ」
「タマにキズなんてないニャーン」
「バカだねお前は、タマ違いよ」
「兵ちゃんこんなのは」


ioriten.gif思い思われ二人の仲は 重い重たい仲となる(303)
「それって分かるなぁ。重たくなるんだなぁ」
「それメタボニャーン」
「ほんとにお前はバカだね。お前のことじゃないんだよ」
「タマ、これには三通りの意味があるんだよ」
「タマ重くないニャーン」
「この天然バカメタボ!!」


ioriten.gif逢って別れて別れて逢うは 人の定めの救い神(304)
「兵ちゃん、今夜は繰り返し掛け言葉都々逸ね」
「そうだね、粋でイナセでいいんじゃないの」
「アタシ、燃えてきたわ」


ioriten.gif神も仏もいらないけれど 主のお金が只欲しい(305)
「磯千代姐さん、その考え方はいいね」
「兵ちゃん、女は幾つになっても現金よ」
「タマもそうニャーン」
「お前はサカリでしょ!」
「今夜もタマ疼くニャーン」
「兵ちゃんもうひとついくわね」
「いや、ボクがいってみるよ、……ん」


ioriten.gif笑う他なしこの世のことは とどのつまりのあの世往き(306)
「ホ、ホ、ホ、ほんとにそうね。これってお悟りの境地ね」
「まあ、みんな偉そうなこといっててもこんなところだな」
「そこで笑えるといいわね」
「昔から人間は泣き笑いの毎日だよ」
「タマも鳴いてるニャーン」
「お前は目的があってでしょ」
「姐さん今夜は有難う。少し元気がでてきたよ」
「人間は歌舞音曲で神様から励まされるのよ」
「姐さん送って行こうか」
「嬉しいわ。桜も散って、明日は満月ね」


                                            


2009年04月24日
ボタンね

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「兵ちゃん今晩は。タマもおコンバンハ」
「姐さんもう夏日だね」
「立夏も近いわね」
「二十日草ともいう花の王様、牡丹が満開だね」
「兵ちゃんアタシを唄った都々逸があるわ」
「そう?」


ioriten.gif立てば芍薬座れば牡丹 歩く姿は百合の花(307)
「おう、古典だね。贔屓目にみてもそりゃどうかなぁ」
「あるわけないニャーン」
「まあ失礼ね。今でもアタシはシャクヤクかボタンのツボミよ」
「はい、そういうことにしておきます」
「兵ちゃんもひとつ、どう」
「鯉のぼりをよく見るね、…ん」


ioriten.gif恋ののぼりを建ててはみたが 横になるよな風が来ぬ(308)
「まあ、鯉の掛け言葉ね、和歌の素養がでてるわ。風で横になるなんて意味深ね」
「姐さんは?」
「こんなのどうかしら、…ん」
                       

ioriten.gif百花繚乱色香を競う 主に見せたや色ごころ(309)
「禅語の“百花誰がために開く”だね。花の心は分からないからなぁ」
「今時の殿方は鈍いのかしら」
「そうだね、確かに粋な遊びをしなくなってるね」
「若い頃は芸者を楽しませるような人が沢山いたわ」
「みんな金稼ぎだけが人生の目的になってるようだね」
「兵ちゃんアタシがやるわね」


ioriten.gifお金にゃ色などついてはいない 付けるお人の色に染む (310)
「人生訓ね。守銭奴になると臭い色がつくわね」
「稼ぎようと使いようか。洋の東西を問わず同じだなぁ」
「今の不況でドイツの大富豪が自殺したでしょ。辛い人生だったと思うわ」
「寝ても覚めてもお金のことしか頭にないからね」
「今の国会の先生たちも遊びごころのないこと」
「遊びごころは心の広さ、気高さだのに…か」
「兵ちゃん口直しでどう?」
「姐さんの花を…」


ioriten.gif花の盛りが今だというに 霞むおぼろな春の月(311)
「まあ奇麗だこと。いいわね、視力が落ちてるって」
「金に囚われると、目の前にある美しいものに気がつかなくなるんだね」
「そうだわ。兵ちゃんそれでアタシの美しさが見えなくなったのね」
「もともと無かったニャーン」
「タマメタボ!また出てきたね」
「タマ、みんな美しさはあるんだよ。自分じゃ見えないけどね」
「兵ちゃんこんなのは、…ん」


ioriten.gifみんな独りで褒め称えてる そうだそうだと頷いて(312)
「確かにそうだな。苦しむ元だとも知らないで、か」
「もうひとつ」


ioriten.gifそれが苦しむこととは知らず 今日も独りで見る鏡(313)
「姐さん上手いね。情景を想像するとちょっと寂しくて怖いけどね」
「“いい恋をしている人とビール飲む”って句があるけど、いい顔がいいわね」
「人間いい顔をして生きているよう努めるだけかも知れないね」
「タマはそうしてるニャーン」
「お前のいい顔には別の目的があるんだろ」
「まあまあ、牡丹の磯千代姐さん今夜は新月だよ」
「月に妬かれることはないわね、兵ちゃ~ん送ってね」
「タマ妬けるニャ~ン」
「お前はほんに美味しそう」
「タマ焼き???」


                                            


 

 

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いつも微笑みながら読
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まみさん。都都逸も英
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お久しぶりです。
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みりんちゃん、ありが
みりんちゃん on ついでね:
きもの姿のふっくらタ
兵衛 on 雲が出てきた:
≪ 雲の行方は誰もが
ささヤン on 雲が出てきた:
絶妙な雲の出番は お