和の心にて候 Top

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2008年08月03日
目安に生きてネ

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「今夜は珍しくお酔いになってお出かけね」
「今晩は、友人と久しぶりにチョットね」
「ご友人は?」
「フランス人でね。親日派で、今度連れてくるよ」
「フランス語で都々逸分かるかしら?」
「大丈夫! わかり易い言葉があるから」
「へー、はじめて聞いたわ。兵ちゃんやってみて」


ioriten.gifフランス語ならば任せておきな 肌着ジュバーンで尻ドボーン(103)
「ホホホ、本当に分かりやすくて面白いわね。兵ちゃんもうひとつ」


ioriten.gif烏賊がジュポンで蛸ハポン おまえラーポンでおれメタポーン(104)
「何とも素敵ねぇ。日仏交流ができそうね」
「それじゃ私も…、ん」


ioriten.gifシャンソン歌手でも唄えぬ歌は 釈迦の悟りと主の夢(105)
「さすが磯千代姐さん。深いねぇ」
「兵ちゃんは何も話さないけれど、何か面白そうなことをしてるそうね」
「この都々逸合戦のことかな」
「ん…まあ、秘すれば花ね。まあ兵ちゃんらしいわ。何時かお話してね」
「姐さんひとつ」


ioriten.gifみんな同じさ喜怒哀楽は 違うは情けの有難さ(106)
「この頃、自分だけが苦しんでると思いこむ方が多くて…」
「クルシンデル・シンドロームか」
「人の情けの有難さに会ってないのね」
「昨今は打算的なことが多いからね」
「兵ちゃんはどんな風にひと様とお付き合いしてるの」
「褒められるようなことはないなぁ。会うも別れもご縁だと思うことかな」


ioriten.gif別れても 生きてる限りご縁は続く 天地有情のこの世なら(107)
「優しいのね…兵ちゃんの精神構造は何だか謎ね」
「いや、平凡な市井の硬直オヤジです。チョイワルってかな」
「いや、ソウトウワルかもね」
「相当ねぇ。お酒が旨いね」
「この頃芸者になりてがいないの」
「結構厳しい世界だからなぁ。職人と一緒で仕事が身につくまで時間がかかる」
「人様を喜ばす仕事としては素敵だと私は思うけど」
「大変なところに生きがいがあることを大人が教えなくなったからね」
「次の代に負の遺産ばかり残していっていいのかしら」


ioriten.gif自分の後を誰かがやるの それを目安に生きてみて(108)
「姐さんおっしゃる通り。タマもそうだっていってるよ」
「タマ、ハチマキ締めなくてもいいのよ」
「タマ、中々いいぞ。この目安があれば偽装なんてできないもんな」
「自分のことばかり考えすぎるとバチがあたるのよ」
「天罰か。……忘れている言葉だな」
「今は、目に見えるものしか信じなくなっているのよ」
「夏休みだなぁ」
「兵ちゃんは?」


ioriten.gifたまの休みを湯舟で過ごし 君の向こうに朱い月(109)
「まあ、粋で素敵! 兵ちゃん、タマも連れてけっていってるみたいよ」
「タマ、たま、の休みじゃないんだよ」
「ブタの蚊遣りが嬉しそう」

2008年08月06日
おあいこ

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「兵ちゃん、こんばんは」
「こんばんは、姐さんこの暑さでよく参らないねぇ」
「これからが本番よ」
「暦じゃもう立秋だね」
「アタシはこの時期、終戦を思うわ。真夏のあの暑い日を…」


ioriten.gif前の戦争で二親死んだ だから私は生かされた(110)
「そうか、親御さんが亡くなったの。ちょっと切ないね」
「人間ホントに明日のことは分からないわ」
「だけど、生き残ってなお、それで生かされたとはいいね」
「授かった命だもの粗末にできないわ」
「それにしても日本人は偉いというか、瘦せ我慢ができるというか…」
「そうね、原爆のことも含めてお互い様、という精神ね」
「歴史認識って、いちゃもんつけないね」
「喧嘩は両成敗の民族ね。終わればおあいこね」
「恨みは忘れなくても残さない。精神が気高いね」
「古いのにこんなのあるわ、…ん」


ioriten.gif思いだすよじゃ愚かでござる 思い出さずに忘れずに(111)
「いいねぇ。そうして次にその思いを伝えるんだな」
「核をもってる国が捨てないのに、他は持つなっていうのもエゴだわね」
「金持ちが他の奴はお金を持つな、っていってるようなレベルだな」
「大国意識はそのまま個人のエゴ意識になってる。それが苦しみの基なのにね」
「自分だけは違うんだってか」
「日本の和の精神を学ぶべきね」
「そうだ。こんなのはどう?」


ioriten.gif自分の顔を見た人いない だから鏡となれるはず(112)
「被爆国日本には日本の役割があるのよ」
「磯千代姐さんには妙な説得力があるね」
「はい、何にも文句言わずに生きてきたからね」
「確かお孫さんが…」
「3人いるわよ」
「何て呼ばれてるの」
「笑わないで下さいね、…ん」


ioriten.gifバアバとババアじゃ立場が違う お国言葉の奥深さ(113)
「うーん、そうだなぁ」
「この頃孫が呼び方を変えるのよ。ちょっと複雑な心境になるわ」
「繊細な民族だなあ。その内ボクもジージがジジーか。ハハハハ」
「ハハじゃないわよ」
「平和の日本の象徴だね」
「タマ、その格好は平和の像なの?」
「いいニャンか」


ioriten.gif讃えて欲しい祖父母のことを 今在ること身をあげて(114)
「もうすぐお盆ね。今年は孫と迎え火を焚くわ」
「真夏の夕暮れ時はご先祖さんを想うね」
「黄昏時のあやしさね。この世とあの世がひとつになる時間ね」
「こんなのどう」


ioriten.gif独りぼっちとあなたは言うが よく見りゃ周りの優しい目(115)
「人を思いやる気持ちがある分だけ、自分を思いやってくれる人がいるそうよ」
「独りぼっちじゃないんだなぁ」
「もうすぐ満月ね」
「タマがまた疼く夜がくるね」


2008年08月09日
五つの和ネ

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                                                                                                                          「兵ちゃん、いよいよ始まったわね」
「クーベルタンね」
「そうよオリンピック、ドキドキするわね」
「ボクは余り興味ないな」
「野暮なお人。開会式よ、どうこんなの」


ioriten.gif宙を駆けてる聖火がきれい 五つの大陸輪になって(116)
「姐さん素直でいいねぇ。最後の聖火はスーパー歌舞伎だよ」
「あら、そうなの。独創的だと思ったけど…」
「ほとんどがコピーで、それも日本の真似が多いね」
「コピペってやつなの」
「それに近いね」
「兵ちゃんもちゃんと見てたのね。不機嫌なお顔しないで兵ちゃんやって」
「人文字で『和』が出てきたね。五つの輪は和だね、…ん」


ioriten.gif日本を学ぶいい機会かも 国も人も礼節も(117)
「結局、国も人も成熟すると和を目指すのね」
「中国人はこの祭典で多くのことを学ぶはずだよ」
「だけど、昔、日本は中国から多くのことを学んで来たんじゃないの」
「それは日本になかった文化だったからだね」
「唐の時代なんか、すごい学んだ時代だって…」
「いや、国の広さと人口が極端に違った文化だからね。好奇心が高かったんだ」


ioriten.gif学んで創れる優れた方が 唐のお方に教えてた(118)
「それって安部仲麻呂さんね」
「ほう、姐さん博識だね」
「そのくらい知ってるわ。あの『天の原ふりさけ見れば…』って歌のお人でしょ」
「望郷の歌だよ。玄宗皇帝に寵遇されて日本に帰れなかった貴族の…」
「日本人ってすごいのね」
「まあね、ジャポニズムは世界の国々に深いところで畏怖されてるよ」
「どうしてかしら?」
「和を尊いと思う大人の民族だからね」
「そういえば、中国人はようやく並んでバスに乗れるようになったらしいわ」
「中国は皇統が長く続いて数百年。日本は2600年も続いている。この差が人間の品位の差をつくる」


ioriten.gifお祭り騒ぎがいろんな人を 結び励まし和をつくる(119)
「本当ね。みんなひとつになるからね」
「日本人の和は品がいいんだよ。世界のお手本だね」
「そういえば、何があってもギャア、ギャア騒がないわね」


ioriten.gif国家の威信をかけてる先で 餃子ひとつに泣かされる(120)
「オリンピックと毒入り餃子ひとつ…象徴的ね」
「204の国と地域。9万人の観客と1万人の選手も、TVや他の情報がなかったら誰も知らない式典になる。グルジアとロシアがこの日に戦闘を始めたってことも何か意図があるかもね」
「人間は感知できる情報でしか生きられないのね」
「そうだね」
「タマはどの辺を感知してるのかしら」
「おい、おい、また部屋を出て行ったよ」
「兵ちゃん今夜は三筋の糸が格調高い音を出してるわ」
「五輪の年はみんなで和を考えるから、三味線もそうなるかな」
「こんなのは?」


ioriten.gif粋な日本のこころは高い 低いは貴方のお小遣い(121)
「物価が高いからね。 夢の祭典の陰で泣いてる人も沢山いるね。…まあ、一緒に飲むか!」
「兵ちゃんにしては珍しい夜ね。ちょっとだけ楽しくなさそうね」
「じゃーん、こんなのどうニャン」
「わー、タマ! 背中に何を背負ってるの。ワッショイじゃないのよ」
「タマ、亡くなった方たちのご供養か。光背が様になってるぞ」
「ありがとニャン」
「それにしても色々小道具があるねぇ」
「日本はお盆でお祭りね」
「祭囃子が聞えてくらぁー」
「浅間山が少し心配ね」

2008年08月13日
モットモット病

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「兵ちゃん今晩は。浴衣姿が素敵ね」
「姐さんも歳を感じさせないね」
「アタシ、還暦から歳がひとつずつ減ってるの」
「そうすると50くらいか、40代にしか見えないね」
「女は40半ばが大輪の花よ」
「いいね、この錯覚は」
「フフフ、どうこんなの」


ioriten.gif誰も盛りは気づきはしない 気づく頃にはお迎えが(116)
「そうだなぁ、いつまでも盛りでいると思っているよな」
「アタシはこれからだけど…」


ioriten.gif堪らないのよその錯覚は 悶え悶えてシワの数(117)
「いいのよ、そのくらいで」
「習慣性サッカクシワヨリ症候群だな」
「何よそれ」
「病名だよ」
「へー、余り聞かない病名ね」
「古くからあったと思うよ」
「今度お医者さまに聞いてみます。それにしても食の安全が心配ね」


ioriten.gif旬を無くした食べ物哀れ 自然の摂理が仇をなす(118)
「姐さん、格調高いね」
「その内、人間にえらいしっぺ返しがくるわよ」
「もう来てるんじゃないか。遺伝子に異変が起きてるっていうから」
「でも、日本人は長命ね」
「自然が生んだものを食べてた年寄りが多いんじゃないのかな。だけどこのままじゃ短命国になってくるね。食糧自給率を上げるのがこれからの課題だな」
「タマもよく肥えてるわね」
「タマは只の食い過ぎだよ。メタボだよ」
「大きなお世話ニャン」


ioriten.gifこんなにあるのにモットモット モット病なのいつの世も(119)
「欲には際限がないからね」
「どこかで誰かがブレーキかけないとね」
「日本人しかできないかもしれないね」
「そうね、まだ自然の民って気分がDNAに残っているかもね」
「日本人しか解らないバランス感覚があるんだよ」
「欲張りっていえばね」


ioriten.gif逢っているのに寂しい恋は 別のお方に逢えぬ恋(120)
「何か分かるような気がするな」
「人間って複雑ね」
「そうは問屋がおろさないけど、これが自然の摂理だね」
「やっぱり人間は欲張りね」
「日本人はこれをふんわりオブラートに包んで笑いに変えてるね」
「都々逸もそうね。今の時代には少なくなった情感ね」
「姐さんはズット自然の摂理にそって生きてきたんじゃないの」


ioriten.gif何で知ってるアタシの思い「そうか」一緒に生きている(121)
「一緒に生きてると分かっちゃうのね。そんな人がいるだけで幸せなのね」
「いなくなると分かるか。…きっと、そう思える自分が好きになるんだよな」
「タマが嬉しそうな顔してるわ」
「気持ち良さそうに。ここに一緒にいることが嬉しいのかな」
「あら、タマが踊りだしたわ」
「ウンニャー、タマらニャイン」

2008年08月17日
ショッテルね

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「兵ちゃん、日本選手がんばってるわね」
「そうだね、小さな国の大きな力を感じるね」
「それにしても若いのに立派よね」
「国をしょってる感じが頼もしいね」
「国なんて背負うより、アタシを背負って欲しわ。どうこんなの」


ioriten.gif国を背負うならアタシを背負って ショッテルあなたに背負わせたい(122)
「ショッテルって、ボク?」
「フフフフ」
「今の若い人、ショッテルって分かるかな。だけど、ボクはもう無理だね。全身の軟骨がすり減ってるよ」
「ウソおっしゃい。まだこれからだと思ってるでしょ」
「思いはそうだけど…。こんな古い都々逸があったな」


ioriten.gif種蒔かぬ岩に松さえ生えるじゃないか 思うて添われぬことはなし(123)
「宮城県の松島ね。思いが強ければ必ず叶うと…。あの人と一緒になれると」
「何事も続けることだね。続ければ必ずそれに近づく」
「この頃は仕事に沿った体つきがなくなってきたわね」
「芸能かスポーツ選手くらいかな。職人も分からなくなってきた」
「こんなのどう、…ん」


ioriten.gif五輪競技を寝そべり見てる 輝く選手野暮な主(124)
「ビールが旨いね。メタボリックスイミングだな」
「何もしてない殿方は野暮ね」
「いいんじゃないの。税金出してさせてやってるんだから」
「そうね、もっと野暮なオジサンたちが多いからね」
「最近は、テレビでいい大人が頭を下げて謝ってる姿が多かったからね」
「五輪が終わるとまた、ゾロ出てきそうね。アタシのお友達が…」


ioriten.gif体操選手が昔のカレに 似てることはと手に鏡(125)
「まさか、自分の子どもではないかと?」
「それで」
「名乗り出て聞いてみようかって」
「それこそ野暮だね。胸を躍らせてそっと見守ってやればいいんだ」
「惻隠の情っていうのね」
「もう、真夏の日差しも朝晩は秋の気配だね」
「五輪を見ると、どこかの国と違い、日本は本当にフェアーな国ね」
「お盆は自分の良さを取り戻すいい風習だね」


ioriten.gif精霊トンボが舞ってる先に 父母の顔祖母のかお(126)
「いつまでも心の中に生きてるわ。親は自分がボケるまで一緒ね」
「何時でも辛い時はその顔が頼りだな」
「皆に何処かに必ずある顔ね」
「ボクなんか、親が悲しむようなことはするまいって生きてきた」
「いのちは粗末にできないわね」
「特に子どもは未来そのものだからね。ボクも未熟で未来そのものなんだけど」
「でも、兵ちゃんそんなこと言いながらオナゴを口説いてるんじゃないの」


ioriten.gif何にも知らぬとあなたは言って 何でも知ってることをする(127)
「姐さん何か知ってるみたいだね」
「当たらずとも遠からずね」
「おい、タマが酔ってるみたいだよ」
「タマ、そんなに呑んで大丈夫」
「タマニャーいいニャン」
「親のかおを思い出したのかしら」
「今夜の満月は潤んでるね」

2008年08月23日
なつかしいなぁ

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「姐さん今晩は。朝晩少し涼しくなったね」
「今夜もお座敷かけて頂いて有難う。タマも元気ね」
「この夏、姐さんもタフだね」
「まだ若いからね。オリンピックはお仕舞いね」
「光陰矢の如しで、あっという間だね」
「この前初めてなのに、なつかしいなぁっていう人に会ったわ」
「前世で会ってるかもね。こんなのどう、…ん」


ioriten.gifあなたとは 初めて会うのに何処かで会った 髪を解くよななつかしさ(128)
「ある、ある。なぜかなつかしいのが。それにしても女が髪を解くって、意味深ね」
「なつかしさって、日本的なんだよ」
「心のふるさとみたいなものね。どうこんなのは」


ioriten.gif会ったことあるあなたと確か 口説き文句も見え見えと(129)
「そうか、見え見えだったか」
「そう言って、いつも口説文句にしていたでしょう。」
「そうばかりでもないよ。先験性というか、実際そう感じることもあるよ」


ioriten.gif見たことないのに見たよな景色 懐かしがってる胸の内(130)
「そう言うのあるわね。日本人しか解らない情感?」
「外国語でピタッとくるのがないようだよ。フランス語のデジャ・ヴユが近いらしいが」
「兵ちゃんのフランス語は危ないからね」
「シャンソンにあるんだよ」


ioriten.gif故里を 思い出しては涙を浮かべ 口説き上手の懐かしさ(131)
「なつかしさって、なぜか気持ちが静かになるわね」
「心の中の原点みたいなものだな。ボクらはこのなつかしさで故郷や、親や恋人と往復運動しながら生きてるんだ」
「なつかしさはすごいパワーかもね」
「口説いてから泣くこともあるが…」


ioriten.gif鴬め 散々焦らせてその気にさせて 何で隣の枝で鳴く(132)
「辛い切ないなつかしさねぇ」
「なつかしさは、何にも勝る安らぎへの良薬だね」
「それにしても、この頃振り込めサギとか、何の鳥だか知らないけれど、安らぎのない時代ね。個人情報ってのもうるさいわね」
「姐さんは詐欺にひっかからいな」
「そんなことないわよ。純情だから危ないわ」
「どうかな。今、ブログってのも流行りだね」
「どう、こんなの」


ioriten.gif何がブログよ暴露の日記 日本国中露出狂(133)
「そうだよな」


ioriten.gif個人情報って隠してるのに 晩のオカズもばらしてる(134)
「ホントに笑っちゃうわね」
「まさか兵ちゃんはブログ魔じゃないわよね」
「ボクはフロクで生きてるから…」
「タマが静かに微笑んでるわよ」
「なつかしいなぁ、故里の海…」

2008年08月26日
…と思った

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「兵ちゃん、今夜も一発いきましょう」
「磯千代姐さん、一発って誤解を受ける発声だね」
「タマが首を傾げてるわよ」
「とりあえず、一発いってみようか、…ん」


ioriten.gif北京五輪の光りと陰に 残る虚しさ脂こさ(135)
「餃子五輪も終わったわね。何となくヤラセと偽装が残ってね」
「それは何処の国にもあるよ。口パクも人間の本能だね」
「日本じゃ、あれはやらないわね。恥じも外聞もあるわ」
「いや、またテレビにあの手と同じ偽装ジジイが出てくるよ」
「やーね。それじゃ、私も古いのをひとつ、…ん」


ioriten.gif嘘と誠をタモトに入れて どちら出すのも主次第(136)
「いいねぇ、古典は。どちらも貴方次第じゃ、お国柄も一緒だね」
「雨を蹴散らすためにとんでもない数のロケットを雲に打ちこんだそうよ」
「閉会式も快晴で、スモッグもなくなり、一石二鳥だね」
「何だか、自然を冒とくしてるようね」
「必ずバチが当たるよ。もうひとつ」


ioriten.gif中国らしいな餃子の国だ たった1個で嘘まみれ(137)
「哀れな人たちね。可哀そうに、そうしないと生きられないのね」
「そうしてみると日本人は高潔だね」
「若い人たちは立派よ。応援なんかも品がいいわ」
「もう一発いってみるか」
「兵ちゃんが言うとちょっと変かしら?」


ioriten.gif国の威信をかけてるわりにゃ 打ち上げ花火がしらじらと(138)
「そうだね。壮大な無駄遣いだね」
「もう一発!」
「花火みたいね」


ioriten.gif五輪でね 国も地域も学んだことは 輪という大きな和があると(139)
「その意味では良かったね。だけど明日からまた元の木阿弥ね」
「ハレの日の祭りが終わると、常のケの日に戻る。世の常だね」
「お隣さんも日本人をお手本にするといいわ」
「人間は皆それぞれ違うから、相手を認めることから学ぶべきだな」
「兵ちゃんどうすればいいの?」


ioriten.gif何々と ボクは思った君とは違う 違う同士が目で濡れる(140)
「粋だわね。兵ちゃん素敵! 自分はそう、と思ったって言えば、相手はどうなのか聞けるわね。そして互いに目を見てって、以心伝心ね。男と女はこうでなくっちゃ」
「決めつけじゃなくてね。案外、思いやりってこんなところかも知れないね」
「兵ちゃん目で濡らすのね」
「そこだーニャン」
「タマはいいわねえ。アチキも熱いの一発…ん」


ioriten.gif熱いその手でまさぐらないで タマが悶える声が出る(141)
「おう、タマが悶えてる」
「今夜は何だかしんないけど新内でもやりたくなる晩ね」
「新内も艶があっていいなぁ」
「ウーんもう、タマんにゃいん」
「もう秋鮭が獲れてるみたいよ」