新之介文庫・近日発刊予定

和の心にて候 一
(近日発刊)

和の心にて候

 

僧は、旅の中で日本人の精神性、そのすがた・かたちを見出し、
「日本とは何か。
日本人とは」の問いに自らに光を与えて行く。
現代の日本人が失いかけている和の心のルーツに迫る長編小説の第一巻。

あらすじ

ある夜、旅の僧・慧開(えかい)は舘山寺の寺で不思議な夢を見る。
天からお堂のような金の飛行物体が降りてきて、「東へ行け。そこに光の立つ地がある」とのお告げを受ける。
僧は出雲の神官の家に生まれ、大学生の時、人妻と郷里を出奔する。高野山大学に学び、出家の後、弘法大師空海の跡を訪ねる全国行脚の旅にでる。その前夜、僧は人妻と契りを交わす。
旅の僧は全国巡拝の折に、身延山の聖地「七面山」に登る。その参道で過去に学んだ宗教の真義について述懐する。
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教、儒教、神道、ヒンドゥー教などに触れ、「人間は必ず死ぬ。それは取りも直さず如何に生きるか、ということになる」、「死ぬということは、生きるということだ。その生き方を凝視し規定していくのが宗教…」との思いを強くして行く。
そして七面山山頂でご来光を仰ぐとき、夢で見た光の立つ場所らしき光の柱と遭遇する。僧はその光を追うことに決め、富士の東の山裾を目指すのだった。
その光の立つ地とは…。
そしてその後、意外な展開を迎え、八丈島に住まう本阿弥兵衛(ほんあみひょうえ)により、世にも珍しい祭事が催される運びとなる。祭事は「和の心にて候」と命名され…。

 

造本体裁

判型:電子書籍

発売日:近日中発刊予定

著者:太田新之介

発行:新之介文庫


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