新之介文庫だより

2019年12月6日
近詠・句歌都々逸58

 

〽︎淡交パーティ 和んで素敵 乱交パーティもっと・・・?かな

 

 

〽︎格好良いのよ アナタの台詞 愛の言葉に 濡れる頬

 


  「あの方ネ」
〽︎ 都市と痴呆と 認知が混ざる 宇宙のお方か ハトポッポ

 

 

〽︎ 預金残高 見せびらかして 野暮な男の 間抜け顔

 

 

〽︎「政治家は歴史に裁かれる」、って名言吐いた ヤスさんほんとに ご苦労さん

 

 

〽︎ 君と口づけ しびれて甘い 「けど?確実に…」インフルエンザが 移ってる

 

 

〽︎ 冷たい北風 吹いてはいても 主と歩けば春の宵

 

 

〽︎ 唄う都々逸 アナタに届け 恋と愛とを 風に乗せ

 

「昔はね…」
〽︎立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は「今はネ」ん、紙オムツ

 

 

〽︎ 恋の衝撃 情けの弛み 便りひとつが 愛となる

 

 

〽︎ 年々減ってる 今年はもっと 出す人絶えそな 年賀状

 

 

〽︎ 年末年始は 嬉々こもごもよ 今年打てるか 除夜の鐘

 

 

〽︎ 新年迎えりゃ 目出度いけれど 冥土近づく 一里塚

 

 

〽︎ 他人の振り見て 我が振り直せ 直せないのよ クスリ漬け

 

 

〽︎ 過去と他人は 変えられないと 言った先から 繰り返し

 

 

〽︎ 教皇スピーチ 胸打つばかり 野党議員の ケツを打つ

 

 

〽︎ 天皇、教皇は 歴史と文化 品と権威で 世を質す

 

 

〽︎ 隣国トップは 哀れなお人 恨むばかりで 美を知らぬ

 

 

〽︎ 久し振りねと 笑って照れて あの日のキッスが 蘇る

 

 

〽︎ 明日またねと 言ってはみたが 帰りゃ介護よ また明日も

 

 

 

 

2019年12月6日

2019年11月29日
近詠・句歌都々逸57

 

この先は 道なきカオス 荒野かな

 

楽しみは 紅葉に染まる 直心

 

その日から 行く謎の道 霜の道

 

語り合えば 嬉し夕餉の 笑み五つ

 

流石なりアンパンマンの絵を褒める JKの描くアレンジの妙

 

獅子王の 白きを染める 紅葉かな

 

露地行けば 飛石に霜 無限境

 

〽︎君は笑うが オイラは泣ける すれ違ってる もう十年

 

〽︎お前百まで ワシャ九十九まで「ってね 」 ん、 言ってる先から アラー痴呆

 

〽︎都会に住んでて 可笑しいじゃないか アナタ痴呆(地方)って 何んで言う

 

〽︎笑う門には 福なぞ来ない、って 笑ってばかりの 厄の神

 

〽︎君に恋して 三年経つが 何もできずに  失キン症

 

〽︎色気見せては 気をひく君は 近づきゃ逃げる 浜千鳥

 

暖かな ミカンの色香 君の如

 

柿食えど 鐘も聴こえぬ 雨嵐

 

設計に 何も頼らぬ 風の吹く

 

北風に 暮れ待つ星か 我ひとり

 

〽︎「世話になったな」って一言告げて 渡る彼岸に倖やあれ

 

災難は逢うまで知らぬ我が身かな テレビに映る人や哀れな

 

台風よそっと過ぎ去れ日の本を 吹くな揺らすな寄るな流すな

 

 

 

2019年11月29日

2019年11月23日
近詠・句歌都々逸56

 

散歩道 宮の榊を 採り拝す

 

pay使い 明日のこれから 試すいざ

 

コンビニに 振込済ます 冬の昏れ

 

面影は 早かすれたり 秋三つ

 

月かかる 山の庵に 悟り観る

 

光悦の茶杓の銘の「初時雨」 自作茶入に添える楽しさ

 

「本阿弥」と茶入を銘に仕覆添え 点てて自服す外は時雨る

 

道半ば 既に遅しと 初時雨

 

初霜の 便りも溶ける 残暑かな

 

〽︎ 昔ゃギンギン みなぎる雄姿 今じゃ動かぬの 塩タラコ

 

〽︎ 昔ゃ目だけで 男を殺し 今じゃ祟り目 白内障

 

〽︎ 昔ゃ芍薬 歩けば百合よ 今じゃ巨大な 枯れススキ

 

〽︎ 昔ゃイナセで 女を泣かせ 今じゃ認知で また泣かす

 

〽︎ お前トドだな アンタはブタよ 三年経ったら この台詞

 

来てみれば あの日の別れ 池の鯉

 

枯れ蓮や 三年の冬の 月明り

 

そう言えば 歩く姿に思い出が また蘇る秋の 池の辺

 

設計や この日の証し 一里塚

 

天中に 満月ひとつ 誰に似る

 

満ち欠けは 人の情けか 手を伸べる

 

 

2019年11月23日

2019年11月8日
句歌都々逸全集『緑の洞』第一弾 発売開始!

令和の幕開けにあわせて、句歌都々逸全集「緑の洞(みどりのほら)」の出版を企画しておりましたが、第一弾の「太田新之介の都々逸1」が完成しました!

今まで新之介さんが作ってきた俳句、和歌、都々逸は膨大な量になりますが、その都々逸の中からさらに選んだ一冊です。

新之介さんは、3歳の頃から父の膝の上で母が唄う都々逸を聞いて育ち、40歳の頃には伊豆長岡で熟練の芸者さんと都々逸の掛け合いを楽しんでいたそうです。
都々逸の名手とお互い即興で一つ唄っては一つ返す。
「都々逸には男女の情感がこめられている。これを唄うことでリズムと臨場感が出てくるんだよ。」とのこと。

男女の心の機微を即興でやりとりするなんて、まさに成熟した大人の遊びですね。

 

ページをめくっていくと、所々にマスコットキャラクターのタマが登場します。
着物を着てたり、こたつに入っていたり、色々なポーズのタマですが、これも即興で書かれているもの。

また、表紙や紙の質感にもこだわり、大きさもちょっとバックに忍ばせて、電車の中など気軽持ち運んで読めるサイズです。

表紙のデザインは、新之介さんの数ある裂地のコレクションの中からお気に入りの一枚を選んでいただきました。
19世紀のインドネシアのカインプラダ(印金更紗)という裂地で、新之介さんはこの裂地でお茶事に使う古帛紗も手作りして使われているそうです。

第二弾以降も都々逸、俳句、和歌と10冊にわたり続いていく予定です。
どうぞお楽しみに!

新之介文庫 日野美奈子

 

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近詠・句歌都々逸55

 

 

香立てて月のしじまに尋ねやる 先祖のその後如何に如何にと

 

黄昏て ツクツク法師 羊雲

 

秋分や いつまで嵐 這うヤモリ

 

ただ歩く 青柿の空 雲光る

 

設計の 楽しさに会い 栗を喰う

 

芒揺れ 川面に揺れる 我の貌

 

捨てながら 人生既に 秋の暮

 

〽︎ たかが人生成り行き任せ「ってね・・・」言ってたアンタが痴呆症

 

〽︎ お前百まで儂ゃ九十九まで「ってね・・・」言ってたアンタは認知症

 

〽︎ 飲み食い出すの一生だものアタシゃお悟りなぞ要らぬ

 

〽︎ 君に送った花束なのに 何で食べるのニコニコと

 

〽︎ 胡散くさいのその決め台詞 粋な足元覚束ず

 

設計は己れを映す鏡かと あの時の我明日の夢かと

 

去る時に 想い託して 眉の月

 

危機管理 過去なら出来る 出来ぬ明日

 

大風に 敵わぬまでも 屋根の星

 

いざさらば 移ろう刻に 別れ酒

 

秋の夜に 思いの丈の 独り言

 

道行けど 細まり続く 月の華

 

 

2019年11月8日

2019年11月6日
近詠・句歌都々逸55

 

香立てて月のしじまに尋ねやる 先祖のその後如何に如何にと

 

黄昏て ツクツク法師 羊雲

 

秋分や いつまで嵐 這うヤモリ

 

ただ歩く 青柿の空 雲光る

 

設計の 楽しさに会い 栗を喰う

 

芒揺れ 川面に揺れる 我の貌

 

捨てながら 人生既に 秋の暮

 

〽︎ たかが人生成り行き任せ「ってね・・・」言ってたアンタが痴呆症

 

〽︎ お前百まで儂ゃ九十九まで「ってね・・・」言ってたアンタは認知症

 

〽︎ 飲み食い出すの一生だものアタシゃお悟りなぞ要らぬ

 

〽︎ 君に送った花束なのに 何で食べるのニコニコと

 

〽︎ 胡散くさいのその決め台詞 粋な足元覚束ず

 

設計は己れを映す鏡かと あの時の我明日の夢かと

 

去る時に 想い託して 眉の月

 

危機管理 過去なら出来る 出来ぬ明日

 

大風に 敵わぬまでも 屋根の星

 

いざさらば 移ろう刻に 別れ酒

 

秋の夜に 思いの丈の 独り言

 

道行けど 細まり続く 月の華

 

 

2019年11月6日

2019年10月25日
近詠・句歌都々逸54

 

人知らず 独り遊びの はひふへほ

 

頬寄せて 線香花火 秋の暮れ

 

行き会いの 空に半月 星ひとつ

 

蝉絶えて なお夏絶えぬ 木蔭かな

 

文月に 去年の便りを 広げやる

 

ああ明日も このままであれ 闇の風

 

西方の 夕暮れ睨み ビール注ぐ

 

人の世の 儚き運命(さだめ) スルメ喰う

 

近頃の 会いたき人や 影薄し

 

茶を喫し 何時かの笑顔 探す朝

 

道端の 花一輪に 秋の空

 

野仏を 拝む向こうに 富士の峰

 

散歩する 鮎止め橋に 鯉の群

 

滔々と 流れる川に 蝶や舞う

 

設計や 助人のない 舟戦

 

仮寝して 深更月下 設計す

 

真理あれ 孤月に問て 手をかざす

 

君知るや 葡萄の房に 子守唄

 

彼の女(ひと)の 笑み思い出に 波の音

 

あの頃は たわわなミカン 青い海

 

 

2019年10月25日

2019年10月16日
近詠・句歌都々逸53

 

人生も 何時しか淡し 暮れかかる

 

露地に落つ 秋の実ひとつ 羊雲

 

上弦に 恋の炎(ほむら)が 目覚めけり

 

何時までも 動かぬ雲に 咆哮す

 

今朝は 秋蝉声絶えて 集く虫

 

便りなし 絶えたか友よ 甍月

 

露地に立ち 古人を偲ぶ 宵の月

 

扁額に 在る日のことを 辿る跡

 

我が手成る お野立所なり ああ陛下

 

太柱 荘々の影 斜に宿す

 

天皇を迎えた我と天城杉 樹々の影国のかたちの御魂ぞと

 

令和なる大嘗祭の朝陽浴び 幾久しくと祈り参るか

 

神無月清池を照らせ日の本の 子孫(うみのこ)の幸皇(すめら)の願いも

 

千早振る天皇座す御座には 皇祖の魂の光充ち満つ

 

天皇は瑞穂の国の光なる 天地の間を照らし美しと

 

皇統に日本のすがた見て清し 平和を祈り仰ぐ尊さ

 

この四季は目まぐるしくも冴えにけり 我は誰ぞとぼんやりとして

 

またひとつ 歳を重ねる 令和かな

 

細道を 辿る我が身に 野辺の花

 

隣国の 権力哀れ 崖崩し

 

 

2019年10月16日

2019年10月2日
近詠・句歌都々逸52

 

今宵また 頂きビールで 有難や

 

焼鳥の 焦げた竹串 宵の口

 

風吹けば 太古の匂い 山に神

 

下地窓 揺れる葦簾に 秋立ちぬ

 

小間席や 脚の痛さに 茶をこぼす

 

茶を啜り 幾許の刻 堪能す

 

花を入れ 人待つ香煙 朝座敷

 

夏草の 匂い懐かし 彼岸花

 

月末に 芙蓉や急ぐ 種作り

 

早秋や 蝉の骸の あちこちに

 

あと僅か ツクツク法師 断つ命

 

風狂う 高温多雨の 散歩道

 

辛ければ なお燃え急ぐ 曼珠沙華

 

夢一夜 哀しみ連れて 夜半の月

 

筆持てば 彼のひとの顔 染めし秋

 

秋風に 揺れる風鈴 はずす朝

 

設計に 裏切られては 秋の空

 

いま茶室 設計果てなし ウロコ雲

 

山に在る 月を眺める 庵かな

 

神通の 力与えよ 月天子

 

 

2019年10月2日

2019年9月25日
近詠・句歌都々逸51

 

面白や スマホ片手に またジョッキ

 


夜の露 地関守石に 虫の声

 


恋ひとつ 何時実るかと 曼珠沙華

 


露地は 闇蹲踞辺り すだく虫

 


諸共に 設計いのち 暮れかかる

 

夕焼や 浄土に暮らす 人想う

 

待つことは 祈りの姿 月明り

 

当然に 実らぬ恋か あの乳房

 

母恋し 未だ青蜜柑 青い海

 

夫々に 生きるが宜し カモメ舞う

 

覇を競う 為政の運命 G7

 

トラプー習 ご苦労様と ビール呑む

 

曼珠沙華 叶わぬ恋の あたたかさ

 

ジャズ唄う 女に似たる 鳳仙花

 

茶を点てて 月の出汐を 待ちにけり

 

縄文の 土器に二輪の 酔芙蓉

 

蜂巣採り 香合作り 来茶事に

 

ミーンミーンミーン 最期の猛り 秋の風

 

集く虫 愛の昔の 物語

 

足るを知る 常に富むぞと 窓の月

 

 

2019年9月25日

2019年9月16日
句歌都々逸全集『緑の洞』(一)    

太田新之介の都々逸、間もなく発刊いたします。

新之介文庫のかわしまです。

朝夕の空気がひんやりと、上着の袖が肌に心地よく感じる今日このごろ。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。

かねてより温めておりました、「太田新之介の句歌都々逸全集『緑の洞』第一巻」。
まもなく皆様のお手元にお届けする算段が整ってまいりました。

 

都々逸とは江戸時代末期ごろ生まれた「七・七・七・五」の二十六音の音数律によって構成される唄をさし、芸者が三味線を爪弾きながら歌うものとしても知られています。
唄われた場所柄、男女の色恋や世の中への皮肉を題材にしたものが多く唄われて参りました。

新之介文庫だよりでも、近詠の中でご紹介しておりますこの都々逸。
和歌や俳句とは異なるその面白さは、リズムに乗せて唄うことで深まってまいります。

太田新之介の句歌都々逸全集 『緑の洞』都々逸 第一巻。
シリーズの表紙には著者の下に集まったさまざまな裂地をあしらい、お出かけの鞄にひょいと忍ばせやすいようコンパクトなサイズに仕上げました。
是非お手に取って「七・七・七・五」の音律を味わっていただけたら幸いです。

新之介文庫
かわしまのぶえ

 

 

 

 

2019年9月16日