太田新之介 企画・演出メモより

[「子どもたちの日」プログラム案]
次代を担う子どもたちに、先人が伝えてきた和(なごみ)のこころ「和の心」を感じてもらい、これからの活躍の一助にしてほしい。
1.能楽堂トーク&トーク (午前10時-11時)
子どもたちに、自分が生まれ育った故郷を感じてもらい、これからのまちづくりは自分たちが参加することになる、とのメッセージを送りたい。
トーク内容は市長の組み立てにお任せし、事前に設問の大筋を打ち合わせしておき、司会を立てず、その場に委ねるようにしたい。
2.「和の心にて候」ミニライブ(休憩15分後、11時15分-12時15分)
能楽堂で25日の出演者の有志が子どものために演奏とトークをする。
5万年前からオーストラりヤで使われていたユーカリの木でできた木の笛ディジュリドゥ、ネイティブインディアンの人々が本来は狩猟のために使用していたウインドキャッチャーや祈りのために使われいた打世界中の打楽器が、東洋の音楽や日本の楽器や舞踊である安来節や、芸妓舞ととどのように調和するのか、見聞きし、手で触れて、吹いてみて、音楽の普遍性や和の音楽の素晴らしさを感じてほしい。
3.お茶とお菓子でミニ茶会(12時15分-3時30分)
茶室「一白庵」でお菓子とお抹茶で一服差し上げます。
茶の湯は和の心を表わすのに最も優れた行為のひとつです。茶室でお茶を飲み、先人の積み重ねてきた我が国固有の文化に触れてほしい。
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![[2007年春 熱海]](http://www.wanococoro.org/images/memo2.gif)
[2007年春 熱海]
![[MOA美術館茶苑]](http://www.wanococoro.org/images/memo5.gif)
[MOA美術館茶苑]
瑞雲茶会は「和の心にて候in熱海」の催しの中で行われる大寄せの茶会です。名称は会場内の竹林にある、熱海桜の原種といわれている「瑞雲桜」に由来し、この会場一帯を瑞雲郷と呼称することから名付けました。瑞雲とは、めでたい、吉祥という意味です。
わが国には三大茶会といわれる大師会(1895明治28年始)、光悦会1915大正四年始)、22年前から始まったMOA美術館の光琳茶会が、夫々特色を持って開催され今日に至っています。
今回披く瑞雲茶会は、弘法大師や本阿弥光悦、尾形光琳にちなんだ茶会の趣とは大きく異なり、「和の心にて候」というテーマに沿った、いわば、日本の良さや素晴らしさを感じて頂くための茶会です。 全体の構成は道具の展観に偏らず、席主と客が一体となり、濃茶や薄茶点前の一碗を喫しながら、清談を交すというところを主眼としています。そして茶の湯の「かた・かたち」によって、和の心のもつ瑞々しくも美しいエネルギーを感じて頂ければというものです。主客の問答により滲み出る日本語の美しさ、道具に託された招く側の思い。これらを一連のストーリーに映し出し、茶の湯のもつ温かなもてなしの心を、参会して下さる皆様と共に味わえたらと思っています。
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[能楽堂スケッチ / 絵・太田新之介]

[MOA美術館能楽堂]
昨今は、あらゆる分野で国際化やハイテク化がすすみ、その歪みとして我が国の固有の文化や伝統が失われ、先人が、日本人が持っていた生活の基軸となるような情緒や、もののあわれを感じる心もなくなったといわれます。また事件や事故が起きるたびに心の荒廃や教育の問題をいわれます。
果たしてそうでしょうか。
私には、我われ日本人の血潮の中に、もののあわれを感じる心や人を思いやる美(うるわ)しい心が滔々と流れていて、伏流水のように外から見えないだけではないか、と思えるのです。ならば、人を楽しくさせる歌舞音曲と「かた・かたち」で和の心の呼び起こしをしてみよう。伏流水を目に感じる湧水にしてみたい。そう思いました。
(*)九天とは太陽、水生、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星の九星をいい、広義に宇宙という意味)

[奏楽堂ライブ演出メモ]

[奏楽堂ライブ(2006年11月10日)]

[奏楽堂ライブリハーサルより]
太田新之介(おおたしんのすけ)
建築家 1945年 静岡県生まれ 三島市在住 号は樵隠庵
現在 (株)太田新之介建築事務所主宰
(社)日本建築家協会会員 三島市文化財保護審議委員
茶の湯研究会・鎌倉「樵隠塾」主宰 木の建築みがき隊隊長
「Sの計画」プロジェクトリーダー
30年にわたり、伝統に根ざした新時代の木の建築づくりに取り組む。10年の歳月を要した岐阜瑞龍寺僧堂、全国植樹祭メインステージ「天城の森お野立ち所」、茶室など、300年の歳月を生きる建築を目指す希少な建築家といわれる。自ら茶室を造営し茶事を行い、昨今は講演活動、演出家としても活躍の場を広げている。