日本のすがた・かたち

2009年10月01日
水に流して

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禊して明日を確かに生きたしと
願うことこそ歌のすがたは


1949年10月28日。エデイット・ピアフは最愛の恋人マルセル・セルダンの訃報を受けます。

彼女はその時ニューヨークのクラブ“マルセイユ”で公演中でした。セルダンは彼女に会うために乗った飛行機の墜落事故で亡くなりました。

映画「エデイット・ピアフ~愛の賛歌~」ではその衝撃的なシーンがピアフの精神錯乱をきたした目を通して鮮烈に描かれています。
ピアフはその後、交通事故や薬物中毒で入退院を繰り返し、廃人同様になりますが、シャルル・デユモンが名曲となる「水に流して」を持って訪れ、衰弱して椅子に座ったピアフの前でこの曲をピアノ演奏します。印象深いシーンです。
1960年12月29日ピアフはこの曲により、パリ・オランビア劇場にて劇的な奇跡のカムバックを果たします。


私は30年ほど前、ピアフの「水に流して」を、ギターを弾きながら唄うひとりの女性に出会いました。そして、この歌を聴くたびに、ある全くこの歌の詩と異なる情景を思い起こしていました。

    ~私は多くの過去を束にして 火を付けて焼き去ってしまった 
    ~私はまたゼロから出発する
    ~私の人生は喜びもあなたとともに始まる~

人生に何かが起こっても凡てを水に流して再出発できる、といっていました。

日本人が最も得意とする重大な状況を凌いでゆくという精神構造です。
思想学者はよく韓国は「恨」の国、日本は「情」の国といいまが、これはどちらがいいということではありません。日本人には、凡てを水に流そうとする精神的特質があり、短時間のうちに、水でツミ・ケガレを祓うという禊(みそぎ)の意識が働いているようです。


先人は、物事を水に流せば、生きている限り何があっても必ず再生できるぞ、と子々孫々に教え続けてきたようです。水に流さなければならないのは「人と人との関係」に外なりません。「おはよう、ありがとう」というあいさつひとつで再生できる人間関係。長い時をかけて洗練されてきた儀礼儀式や礼儀作法が、その再生するための手段として機能してきた証です。


私は、なぜ太古から歌舞音曲が続いてきたかを考える時、人間は歌うことで昨日までを水に流し、明日を生きる夢と望みを持てると知っているからだ、と思うようになってきました。
なぜ人は歌うのか、なぜ人は舞うのか。そして音を奏でるのか。
人間が存在する限り、歌舞音曲は絶えることのない人間の再生のための波動となり続けることでしょう。


ピアフのシャンソンを聴きながら、私はまた再生する自己と出会っています。


                                                                                                                                                                                                        

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8月29日(土)・チケット申込みが始まりました。

お問い合わせ・お申し込み(AM:10:00より)


イープラス (チケット販売)                                  


和の心にて候 能楽堂ライブ「十方彩雲」

                           

                                                             


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和の心にて候実行委員会事務局   事務局長 松田知恵子
〒413-0102 静岡県熱海市下多賀567-1 ニコービル内
(申込先) TEL&FAX 0557-67-3955 

Mail:group@wanococoro.org

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静岡銀行 三島駅北支店 (普)0370263 和の心にて候グループ

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★和の心にて候グループの主催目的
http://www.wanococoro.org/group/news/post_18.php


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2009年10月18日
絵本

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フクロウと森の仲間の話声
日・月・星も空も輪のなか


11月初めに絵本が出版されます。
タイトルは『ソーじいじのわっしょい』です。


絵本の歴史は古く、我が国では平安時代の絵巻物が始まりといわれ、室町時代の『奈良絵本』、江戸時代の『草双紙』などに歴史をたどることができます。

絵本は一般的に幼児向けの教育的なものを意図してつくられてきたといわれていますが、現代では漫画という分野とともに老若男女に広く親しまれています。特に動画のアニメは世界の最高水準をいくといわれ、日本人のデザイン感覚の特性が生かされています。


『ソーじいじのわっしょい』は、2年前の祭事「和の心にて候・in熱海」において、子どもたちプレゼントした小冊子の絵本版です。
主人公の「黒フクロウのおじいさん」が森の動物たちに、日本人の誰もが知っている言葉、「わっしょい」について語り聴かせるという内容です。
シリーズ第一作目は、熱海市在住の絵本画家・酒井理恵子さんに担当して頂きました。
不思議な絵です。まるで夢の中に出てくるような風景が、森の仲間たちが集まって、様々な話をします。私の童話が魔法にかかったように彩りに染まり、ほほえましい気分になってきます。


日本人にはどこの国の人々にもまして「和する」という心が宿り、これが平和に暮らしていこうという基となっています。「わっしょい!」のかけ声がそれを象徴していると思ってこの童話を書きました。子どもさんたちに読んで聞かせて頂ければと思っています。

「ソーじいじ」シリーズの童話は現在三作まで出来ています。これからも日本のすがたかたちの良きところを表現する方法として書き続けていきたいと思っています。


11月29日(日)のMOA美術館能楽堂ライブに招待する子どもたちが、この贈物を喜んでくれるといいな、と今から楽しみにしています。


                                                                                                                                                                                                        

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 ◎お知らせ

 当日のMOA美術館はライブチケットで入館できます。

 芸術の秋、世界に誇る美術品を心ゆくまでお楽しみ下さい。 


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